8.28臨時市議会傍聴記

2012/08/31 (Fri)
いつもは殆ど空席の議会傍聴席が2/3程埋まっていた。言わずもがな「まちの広場」に図書館を建設することへの関心の高さである。当局上程案に小島卓二市議は「地元から反対の陳情書が出されている。」と地元民との対話不足を指摘し、市長の減給に及ぶ質問を行ったが、市長は「説明は行ったが理解が得られなかった。減給は自分自身で決断する事」とマイペースな答弁。
続いて海老名悟市議が質問に立ち、地元民との説明会に於いて高慢で恫喝とも取れる市長の態度を指摘したが、市長は「言い換えたので了承されたと思っていた」と蛙の面に何とやらである。
質問の後、反対討論に入って中村圭介市議は「市民との対話を避け、極少数の意見でまちの広場を壊して図書館を建築するのは反対」と持病の腰痛に耐えながら熱く反対論を打ち、鈴木章郞市議も「3月不祥事の疑惑は何一つ解明されていない。」「躍起に箱物建設に急ぐ市長の態度に利権者との裏約束が有るのでは無いかとの噂を聞く」「市民の声を聞くべし」と強く白紙撤回を主張した。
ただ一人賛成討論を行ったのは「市長のポチ」遠藤正人市議であり、「平成29年に栗子の高速道が開通するのでインフラ整備のため図書館建設を推進すべし」との内容に傍聴者から失笑がもれる始末である。
百条委員会設置の議決に際しても市長擁護を述べた堤郁雄市議の「市長被害者論」には「市議としての常識を疑う」と非難を受けた。
かように市長のポチ軍団の程度の低さが第二の夕張市へ米沢市を導くのではないかと危惧している間に採決となった。
その時である。工藤正雄市議が静かに議場を後にした。
採決は賛成12、反対10で上提案は可決された。
賛成した議員
市政クラブ 髙橋義和・小久保広信・我妻徳雄
米沢維新会 髙橋嘉門
共産党議員団 髙橋寿・白根澤澄子
自民クラブ 佐藤忠次・遠藤正人・堤郁雄
一新会 相田克平
公明クラブ 佐藤弘司・山田冨佐子
老生は退場した工藤正雄市議に興味を持った。
工藤市議の生業は建設業である。よって今般の図書館建設は立派に機能しているまちの広場を壊し天満神社広場に移した後、ポポロビルに再度建設する無駄遣いを含めると40億円にも及ぶ大プロジェクトであるからして、建設業に関わる同業者からの圧力も相当なものが有っての苦渋の選択ではなかったのか。
夕張市は補助金・助成金目当ての借金事業で破綻した訳であるが、費用対効果が期待出来ない図書館建設に巨費を投ずることは大変な危険を伴う行為と言わざるを得ない。
米沢市の求人倍率は山形県で最低である。市長も市議団も出費にのみ精を出し、お金が入ることには無頓着に思えるのだが如何なものか。

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