米沢市立病院のこと③

2016/04/21 (Thu)
米沢市立病院のこと③財界研究所発行の著書「日本海総合病院の挑戦」では、公立病院改革の先駆けとして、どの様なプロセスで年間約10億円の収益を上げる事が出来る様になったかは、栗谷義樹氏という優秀な医師の人選がキーポイントであったと著している。
すなわち誰をヘッドにして物事を進めるかによって、物事の成否が左右されると言う事だが、栗谷氏を抜擢してプロジェクトリーダーに任命したのは大沼昭市長であり、市長の人選眼に狂いが無かったと言う事であろう。
酒田市の例がそっくり本市に当てはまる訳では無いが、プロジェクトリーダーの人選が重要である事は紛れもなく、市議団で構成され、我妻徳雄市議を委員長とした現在の「市立病院建替特別委員会」では荷が重すぎると言う事はハッキリ言え、中川市長にとってはプロジェクトリーダーの任命が近々の課題であろう。
ところで尚山氏が問う「市立病院の精神科が佐藤病院に委譲」に対する評価であるが、小生も家族も精神科にお世話になった事が無いので、「分からない」というのが本音である。
「市立病院の精神科を廃止しないで」とする要望に「精神科にかかる患者は合併症が多いので総合病院で診てもらいたい」と言う理由が有り、合併症を持つ方が入院するのであれば総合病院の精神科の方が良いのではないかと思われるが、その重要度は当事者で無いので、これも分からない。
小生は癌(悪性リンパ腫)で約1年間置賜総合病院に入院した経験から「米沢市立病院の存在価値」を自分本位で評すれば、難しい症状の場合は「置総」にかかり、そうでもない症状の場合には、米沢市に総合病院2つの他に開業医があるので「市立病院は要らない」と思っている。
但し、これは誰も入院していない今日現在の家族構成からの発想であり、環境が変われば一夜にして変わる考えかも知れない。
いずれにしても市立病院に対する市民の思いは千差万別であるので、前回述べた「議論すべき事項」について意見交換の出来る「市立病院建替特別委員会」の設立を望み、「事前に質問事項を提出せよ」とか「質問をするのでは無く夢を述べよ」などと上から目線の市議を廃して、真に市民を思うプロジェクトリーダーの下、市民の声を吸い上げて貰いたい。

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