新・道の駅考

2016/04/11 (Mon)
新・道の駅考平成29年度開通予定の「東北中央自動車道」に合わせてオープン予定の「新・道の駅」だが、飯豊町にある「道の駅いいで・めざみ」と比較して考えてみたい。
敷地面積㎡ 駐車場台数 レジ通過(年) 立ち寄り率(通過車両)
道の駅めざみ 24,500 219 45万人 25%
米沢新道の駅 21,500 160 ? (他の平均は10%)
(両道の駅とも資本金5,000万円の第三セクター方式運営)
「めざみ」は「じゃらん07」誌上「道の駅満足度ランキング」第1位(東北6県中)を獲得し、年間売上高約6億円(物販70%飲食他30%)と健闘している。
利益はこのところ100万円~300万円を計上しているが、飯豊町に納入する賃料2,200万円と下水道料合わせて年約3,000万円を差し引いての利益である。(城史苑は年240万円の地代のみ市に納入)
過日、「めざみ」の駅長A氏と会見する機会があり、繁盛の秘訣を縷々伺ったが、結論は駅長の資質とやる気だと思った。
A氏は米沢市内スーパーに勤めていたが請われて駅長に就任し、当初は役場関連の従業員が多く、公務員的働きぶりから利益を上げるのは困難だった人員構成を、やる気のある民間人採用に変革して、現在は「公務員的従業員は一人も居ない」・「町からの補助金は一切貰っていない」と胸を張る。
道の駅に限らず、事業はトップの資質が大きく影響するものだが、果して「新・道の駅」の場合はどうであろうか?
議会に於いて、今後の経営方針を当局に質すと「新しい運営会社が考える事」と、市はお金を出すだけで「後は新会社が勝手にやってくれ」と言わんばかりの対応だし、先ほどの議員団との話合いで「新運営会社からの賃料収入は?」との小生の質問に、成澤市議は「当分無償」と気前が良い。
この様に「新・道の駅」の「収支計算」には市当局も議員団も全くと言って良い程の無関心ぶりであるが、当初計画で16億円公金が投入され、新会社からの見返りを求めなければ、取りも直さず、これまでの市民サービスのいずれかが削られる事となるが、その説明に答えられる公人はいない。
「新・道の駅」の新設を広義に「地域経済の活性化」と唱えても、運営会社任せでは「自社の利益」を優先するであろうから、城史苑の如く一部の人物が甘い汁を吸い、既存商店が廃業に追い込まれる構図が見えてくる。
以上の様に述べると「いつまでもネガティブな発言」とお叱りを受けそうだが、議会で「経営は運営会社に一任する」と議決された以上、「新・道の駅」の経営方針に他人は口出し出来ないので、大株主の市が「物言う株主」として指導出来れば話は別だが、市当局による城史苑一部の人物への利益誘導が疑われる前例があるように期待は出来ず、詰まるところ「中川市長の指導力」に期待するほかないのでは。(小生は市長に会見を申し込んでいるが中々予定が付かないでいる)

この記事へのコメント

強いリーダーシップ
鬼の会さまの記事を読むたびに、中川市長本当に大丈夫?と思います。まあこれも出来損ないの議員のせいなんですかね?現状こんな状態では四年後中川さんは市長ではいられないでしょう。何事も1番初めが大事。中川さんはそれをわかってるのでしょうか。前安部市長は確かにダメでしたが、ある意味強いリーダーシップは発揮できていたように思います(苦笑)
Posted at 10:29:16 2016/04/12 by 一市民
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