新文化不幸施設の工期遅延に伴う損害金請求事件(陳情)①

2016/03/08 (Tue)
新文化不幸施設の工期遅延に伴う損害金請求事件(陳情)①市民(国民)の納めた税を支出するには、国も地方自治体も議会の承認が必要であるが、我が米沢市議会は、新文化不幸施設の工期遅延(27年12月完工が28年3月完工)に伴う割増し経費の約三千万円は請負業者に負担を求めず、市民に持たせる事で議決した。(山村明市議のみ賛成票を投じなかった)
そこで、よねざわを良くする会は「工事遅延の責任は市民に無い」事を理由に、「市は、議決によって市民が被る事となった、損害金を請負業者に請求すべし」との陳情を行なったところ、議会は陳情を採択するか否かを産業建設常任委員会に諮問し、本日3/8委員会で審議されたので報告したい。
◆よねざわを良くする会は次の資料を示し、「豪雪・人手不足」は理由にならない意見を陳述した。

◆上の表より陳述の趣旨
◎新たに地下埋設物の工事が必要となり、平成27年1月に「完工は平成27年8月になります」と市民に説明した僅か1ヶ月後の2月に、1~2階工事が冬期間に当たるので8月完工を12月に延ばした工程表が[変更計画27年]であり、ここで既に[当初計画25年]の1~2階工期3ヶ月を4ヶ月に延ばして、冬期間の工事遅れを織り込んだ平成27年12月完工を請負業者は表明している。
表の真ん中[工事出来高]の1F工事に注目してほしいが、この階だけで予定の約3倍の工期を要している。この遅れた要因を「豪雪」と説明しているが、当米沢市が4ケ月も雪に埋もれていた訳では無く、これをもって「請負業者に負担を求められない」とする理由にはなり得ない。
2F以降の[工事出来高]を見ると予定通りの進捗であった事から、この工区では「人手不足」は無かった。
以上から、工事遅延の原因は1F工事にあり、この遅れの原因は、
①請負業者は、国が完工時期を1年延ばしたから3月迄完成させれば良いと考え、降雪期には不幸施設工事を控えて、市民の雪下ろしに重点を置き、現金収入を計ったのではないか。
②小生等は、これだけの規模の壁柱工法は米沢では前例が無い事から「大手建設業者」を入札に加えるべきと進言したところ、当局は「雪を熟知した地元業者に限定する」との見解を示したので、雪が原因では無く、やはり壁柱工法の経験不足から4ヶ月の遅れが出た。と考えるべきで、市民に責任は無い。
よって「米沢市建設工事請負約款」第48条の・・・工期内に工事を完成することができない場合・・・発注者は、違約金の支払を受注者に請求することができる。を適用し、米沢市は請負業者に損害金を請求せよとの主張である。
以上の陳述に、当局は次の説明を行なった。
◆請負業者に負担を求められないとする理由。
◎豪雪であった。
◎人手不足であった。
◆市民に約三千万円を持たせる理由。
◎工期遅れに伴う経費増に付いては「米沢市建設工事請負約款」第58条の『この契約書に定めのない事項又は疑義が生じた事項については、必要に応じ、発注者と受注者とが協議して定めるものとする。』を採用した。
当局説明の後、成澤市議が次の意見を述べた。
◆成澤市議の陳情に反対する意見。
※成澤市議の意見には小生も大変驚いたので、明日のブログで詳細に報告したい。
【続く】

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