石原慎太郎著「天才」③

2016/02/24 (Wed)
石原慎太郎著「天才」③石原慎太郎は、行政が現在行っている会計システムを「非合理極まる単式簿記」と切り捨て、田中角栄なら「行政も、一般企業が行なっている会計制度に改めたであろう」と述べている。
米沢市は現在、前年度の会計報告を「収支計算書」の形で市民に報告しているが、これが「非合理極まる単式簿記」である。
この方式は、借金した金額も、預金を取り崩した金額も「収入」に計上し、そこから支出した額を差し引いて報告する訳であるから、借金や預金崩しが多い程黒字会計となる。
安部市政はこの会計システムを悪用し「高額な図書館を建てて、財政面は大丈夫か?」との市民の疑問に「黒字なので大丈夫」と市民を偽り、多くの建設反対意見を無視した新文化不幸施設建設を進めてきたが、三年連続の実質赤字が明るみに出たことから「広報よねざわ」の紙面を利用して「黒字です」と言い張った。
皆川真紀子市議は昨年の6月定例会で「赤字を黒字と言い張るのはおかしい」旨を質したが、須佐総務部長は「会計制度上黒字です」と議論が噛み合わない。
皆川市議は、一般の企業会計なら「赤字会計」を「非合理極まる単式簿記」で「黒字会計」と市民に公表する事への非合理を突いた訳であるから、須佐部長も「制度上問題無い」と言い張らず、一般企業が行なっている会計制度を導入する方向の検討をすべきである。
現在本市では、一般企業会計の貸借対照表に近い諸表を作成してはいるが、まだまだの内容から小生は須佐部長と面談し、一般企業会計並の財務諸表作成を質したが「難しい」との公務員の常套句によって一蹴された。
石原慎太郎都知事は、一般の企業会計を導入する事により、東京都は年間多額の経費節約が出来たと述べている事であるので、我が米沢市も他の自治体に先駆けて一般企業会計の導入に着手し、その財務諸表を市民に公表すべきと思うので中川市長に進言しようと考えている。
著書「天才」に次の一文が有る。
「私が田中角栄だ。私の学歴は諸君と大分違って小学校高等科卒業だ。諸君は日本中の秀才の代表であり、財政金融の専門家ぞろいだ。私は素人だがトゲの多い門松を沢山くぐってきていささか仕事のコツを知っている。これから一緒に仕事をするには互いによく知り合うことが大切だ。我と思わん者は誰でも大臣室に来てほしい。何でもいってくれ。一々上司の許可を得る必要はない。出来ることはやる。出来ないことはやらない。しかしすべての責任はこの俺が背負うから。以上だ」と。
中川市長には安部市長に出来なかった、以上の文言の如き施政を期待する。
【終】

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