重点道の駅

2016/02/13 (Sat)
重点道の駅先頃、後藤源県議の議会報告と称する「源友」なる新聞の折込みがあり、それには「道の駅設置を提唱したのは後藤源県議であるが・・・」との記述が有り、『「重点道の駅」決まるまで』と題して、「地方創生担当大臣の石破茂氏とお会いし、モデル指定をお願い、更に国交省の西脇官房長等に指定のお願いをしてきた・・・」と説明されており、この新聞を見ると、後藤源県議の発案と国への働きかけにより、米沢市に「重点道の駅」が決定された様に読み取れる。が、果してこの道の駅が本市に取って福音となるのか甚だ疑問を抱く小生である。
◆重点道の駅とは
国交省のホームページには『地方創生の核となる「道の駅」を重点的に応援します』とのタイトルがあり、次の様に「ゲートウェイ型」と「地域センター型」がある。

米沢市の場合は「ゲートウェイ型」の「観光総合分野」を選択し、「山形県広域観光のゲートウェイとなる観光総合窓口を設置する」として、次の具体計画を国に申請して指定された経緯がある。
○山形県の南の玄関口として東北中央自動車道等で県内外から訪れる人々をもてなし、本市や置賜の観光情報を発信して広域観光の推進により交流の拡大を図るとともに、道路利用者の安全の確保を図る。
○来訪者だけでなく市民も集える施設とし、地域住民の交流を図るとともに市民の安心・安全とゆとりや楽しみのある生活の創出に寄与する。
○米沢ブランド創造のための6次産業化を推進し、農業を始めとする地域産業の振興を図る。
以上の重点道の駅構想作成には「米沢市道の駅基本構想検討委員会意見書」の次バックデータが引用されていると思われる。

◆改めて「道の駅よねざわ」を検証する
前段の計画から、「◎道の駅が建設される場所は安部三十郎前市長の住む上郷地区である。◎総工費は22億円だが、国・県から6億円の補助が出るので16億円が市の負担となるが、その後は国・県の補助金は期待出来ない。◎道の駅建設の為、来年度の予算は増額されたが、福祉関係は削られて市民サービスの低下を招いた。」等が分かるが、肝心の収支に関する記載は無いので「費用対効果」については疑問が残る。
新文化不幸施設の初期計画では16億円であったものが、完成時には30億円に膨らんだ実績から「道の駅」も今後の増額が想定されるが、「広域観光の推進」を主目的とする当該施設が投下資本をペイ出来るとは思えないし、検討委員会の想定利用交通量は、「ICの年間利用台数は752万4千台で、その内197万1千台の車が市内に流れてくる」と試算しているが、何を根拠にはじき出したものかとても信用出来た数字ではない。
というのは、春の川中島模擬戦で「松川河畔には8万人の来客数」を公表した市観光課だが、5万人収容の野球場や8万人収容のサッカー場がどの程度の規模であるかをテレビで見ている時代に「松川河畔に8万人」は「鯖を読む」にも程があり、この種の検討委員会メンバーによって「道の駅よねざわ」の計画が進められている事に危惧を感じるので、市立病院建替え地を駅前とする安部市政の計画を白紙に戻した中川市長には、「道の駅の具体的計画は高速道開通を見てから具体策を講じる」と高速道開通に合わせてオープンの方針を変更して貰いたいものだ。
因みに昨年、町の特産品である「りんご」「ワイン」等農産物を中心に町のブランド化に取り組み6次産業化を推進する施設とした「道の駅あさひまち」だが、2/10午後3時の利用状況は以下の通りだ。


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