年の初めに

2016/01/04 (Mon)
年の初めに新年を迎え、12年ぶりにおめでたい気分の小生であるが、地方創生への意気込みが感じられる中川市長の年頭所感が掲載されている広報よねざわの1/1号を見て、安部施政12年間による弱体化した本市財政を中川市政にて劇的に改善出来る可能性は極めて困難であろうとの思いを抱いた。
そこで、自民党の稲田政調会長は選挙応援で中川候補を「平成の鷹山公」と持ち上げたが、中川新市長には、疲弊した米沢藩を建て直した鷹山公の「入りを量りて、出(いずる)を制す。」の訓に学び、出費より先ず収入を計るべしと進言したい。
例えば、①有料駐車場に8千万円投資するよりも先に、城史苑の賃料を正常な値に改める。②市立病院建替えは、土地への出費より、現在の経営状態の把握と改善策を検討する。③新道の駅は出費の前に、利益を生む事業計画の作成を行なう。等、一般企業なら常識のプロセスに従って公金を投入して貰いたいが、行政が事業を進める手法は、○○検討委員会等を発足し、その委員には「有識者」「学識経験者」などと言われる、行政の意に沿った意見を提言するイエスマンで構成され、一見もっともらしい意見書を提出するが、単なる行政責任回避の手段に過ぎず、その結果ムダな公金支出が行なわれても誰も責任を取らないで、ツケは常に市民に廻され、「いい加減しろ」と叫びたくなる。
中川市政には「有識者」「学識経験者」などの意見に固着せず、広く市民の声を参考にして貰いたい。
そして何よりも、市民が行政に関心を持つ事が肝要と訴え、以下の平成26年度の本市に於ける「連結貸借対照表」に目を通していただきたい。
行政の会計制度は一般の企業会計と異なり、単式簿記の手法により一年間の現金の収入と支出を「一般会計」「特別会計」「公営事業会計」にバラした、市民に分かりにくく、誤魔化しの効く、会計法を採用してきたが、国は平成20年度よりそれらの会計を一本化し、一般企業会計に準じた複式簿記の「連結財務諸表」の作成が義務づけされ、本市もそれに従い公表したのがこの資料だが、負債合計額に注目願いたい。
負債額とは、支払わなければならない金額だが、何とその額が約730億円ではないか。平たく言えば市民一人が100万円弱の借入金を背負っているという事だ。
なのに、議会報告会で「市の負債額は幾らか」の質問に答えられる議員は皆無であった事に愕然としたが、その市議団が市立病院の移転経費は200億円とか、道の駅には22億円とか、駐車場有料化に8千万円などと気安く口にする時、本市の財政に不安を感ぜずにはいられない。


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この記事へのコメント

かぺいが絡んだものばかりじゃないか(www
「人口芝生のサッカー場」「時代遅れの街中図書館」人の来ない「裏道街道」
Posted at 16:13:21 2016/01/08 by
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太字の文鬼の会の分析、意見は正しいと思う。市会議員であれだれであれ、素直に向き合えて、米澤市の再建に貢献できるならば、その人が平成の「上杉鷹山」です。日本の豪雪地帯の米澤市、そんな中の「人口芝生のサッカー場」「時代遅れの街中図書館」人の来ない「裏道街道」我々小さいころ近道と称して興譲小学校からの帰り道良く歩きました。途中立しょうべんする人を何回も見ました。春は雪解けの一番遅い場所でした。そんな公園に観光客は永遠に来ません。そこに落とした金額は奇知外のやる事。米澤の活性化は壱からの出直し。頑張れ中川市長。
Posted at 01:00:36 2016/01/06 by 尚山
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