議員の資質に疑問②

2015/12/17 (Thu)
議員の資質に疑問②昨日より続く
産業建設常任委員会のやり取りをもう少し説明すると、新文化不幸施設の建設は「雪が降った」「作業員が集まらなかった」事で工期が遅れるので、それに伴う経費増額分の3,100万円を誰が負担するかの審議だが、これを理解するために昨年2月の臨時会からの説明が必要だ。
【平成26年2月の事】
「不幸施設」の工事が始めて間もない平成26年2月、当局は「地下に想定外の埋設物が有り、撤去工事に1億6,500万円が必要なので直ぐに認めてほしい」と臨時議会に上程した。
議員団は、「余りにも唐突で有り、直ぐに認められない」と、一旦否決して3月定例会で金額を訂正した上程案が承認されたが、その間約1ヶ月の工事中断が有った。
【相田克平市議の事】
平成26年2月の否決により工事中断1ヶ月が、確保していた職人が他の現場に行ったので人手不足が生じたのだから「議会の我々も反省すべき点があったんじゃないか」と平成27年9月2日の本会議で相田克平議員が発言した。
【髙橋英夫市議の発言】
前段を受けて、その時不在の髙橋英夫議員は「市民にとってどういう利益があると考えで否決したか」と先輩議員に「議会の責任」と「議会内でも検証する必要が有るのではないか」と質したのである。
【中村圭介市議の発言】
前段に対して、「議会にも責任が残るなんていうような認識が残ったら、大変まずい由々しき事態だと思います。」と議会に責任の無い事を強調した。
以上は会議禄の要約だが、原文を読んでの質疑応答からも議員の資質に大きな疑問が生じるし、何故「議会内検証を行なわないのだ」と怒りが込み上げる。
【質疑応答と議長采配の稚拙】
・髙橋英夫市議は「平成26年2月の否決」について、議員(委員)間討議を発議した。
・堤郁雄議長は「討議は、今回の議会に上程された増額工事費と工期延長に限る」と宣言したが、中村圭介市議は次の発言を行なった。(会議禄原文)
「先ほどの質疑の中で、高橋英夫委員から議会の責任についてのご発言がありました。
やはり、この委員会という重き場所におきまして、なぜ、その議会に責任があるというどんな根拠をもって逆に高橋委員がご発言されたのか。
何の根拠もなく、何の調べもなく、そういったことを発言されたというのは、大変重大な問題だと思っております。 逆にむしろどんな趣旨で、つまりこの議案を通したときにその発言が残ることで、議会にも責任が残るなんていうような認識が残ったら、大変まずいゆゆしき事態だと思います。
どんな趣旨のご発言なのか、どんな認識だったのか、まずそれをしっかり伺いたい。
要するに、議会に対する責任が、この議案を通したところで、残るというような懸念が私はあると思うんです。
それに対して、各委員の皆様のご認識を伺いたい。」
以上でお分かりと思うが、堤議長が「平成26年2月の否決」は討議しないと宣言したのだから髙橋市議の「昨年の否決」発議は終わっている。
よって、堤議長は中村委員の主張が的を射ていない事を指摘し、「昨年の否決」問題では無く、「議決の議会責任」について議員間討議をすべく采配すべきであり、そこには発言の根拠も趣旨も必要では無く、必要なのは議員の議決への責任感に対する討議である。
堤議長は「平成26年2月の否決」は討議しないと宣言したにも関わらず「平成26年2月の議決が、今回の延長を招いているのではないかと言う事に対して、各議員の認識を問いたいと言う事ですか」と髙橋市議に質し休憩に入った。
そして休憩後、髙橋市議は「工期延長の問題について、議会内でも検証する必要が有るのではないかという私の認識の中で、議員間討議をしたいと申し出たが、影響が無いと判断して取下げます。」と討議は終了している。
この様な会議内容から「市民の為に市民から選ばれた、議員による委員会内容」と評価出来ようか?
小生は「議員の資質」に呆れかえり、当会が行なった「不幸施設建設」の検証内容を次回御伝えする。
【続く】

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この記事へのコメント

高橋市議の9月議会の行動は如何にも共産党らしいですね。
堤議長の事無かれ主義の対応、議会条例に反しています。
市長交代を機会に、議会を解散してみては如何でしょう、その前に定数削減を行い、資質の伴った議員による審議が行われる議会に生まれ変わるように。
Posted at 08:00:53 2015/12/17 by 共産党
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