最終議会傍聴記②

2015/12/06 (Sun)
最終議会傍聴記②◆ 堤市議の質問へ、安部市長の答弁
◎堤市議質問:現在の厳しい財政状況を招いた責任者としての認識はどうか。
・市長答弁:大変申し訳なく思っています。
◎堤市議質問:髙橋前市長は、自ら退職金の10%減額を申し出ているが、12年前より悪化した財政状況下、自主的に退職手当を減額する考えはないか。
・市長答弁:髙橋市長よりも給与を年200万円減額しているので、1期で1,200万円が既に減額されているし、県内13市長の中で5番目の報酬額である事と、今期は黒字化が見込めるので減額はしない。
◎堤市議質問:髙橋市長の時より財政は悪化しているので安部市長も減額すべきである。
12年前、髙橋壽市議は髙橋市長に退職金25%の減額を求めている。今回は何も言わないが、その議員が現職で居るのですから厳粛に受け止め減額すべきである。
・市長答弁:先ほどお答えした通りです。
ざっと、以上の質疑応答であったが、安部市長の「財政悪化に付いては大変申し訳なく思っている」との言質から、責任を感じている事が分かるが、にも拘わらず減額しない理由として、①就任時より報酬を減額している事。②市長報酬額は妥当。③今期は黒字化が見込める事。の3点を挙げた。
①に付いて:安部三十郎は当選したいが為、立候補の公約に掲げたものであり財政悪化の責任を取った事にはならない。
②に付いて:堤議員は視聴報酬が高いとは言っていない。妥当な報酬を貰いながら県下市町村最悪の経常収支比率に陥った責任を問うているのであり、このトンチンカンな市長答弁こそ、話し相手の意をくみ取れない、対話が出来ない症状の表れであり、国・県へ陳情に行けない原因の一つであろう。
③の黒字化は市民サービスと職員福祉を減額した上、下水道事業と事業会計部門に赤字要因を移しての黒字化であるから、「今期は黒字です」と大口を叩くのは見苦しい。
例えば、道路を直さず、除雪もせず、市民福祉を一切やらず、職員給与の大幅減額を行なえば黒字化は簡単であるし、例年市立病院会計の大きな赤字を一般会計より補填してきたが、それを止めての黒字化と言っても、病院会計赤字が増大し、連結決算での黒字化とはならない事から、増収無くしての一般会計黒字化など、市長が退職金を減額しない理由に上げる事自体「ちゃんちゃら可笑しい」答弁である。
ここは「義の心」を常々口にする安部三十郎であるから、財政悪化の一助として「義の心」を持って退職手当減額を願いたいものだ。
そして堤議員の質問終了後に、髙橋壽市議が堤議員に詰め寄り、厳しい口調で何か喚いていたが遠くて聞き取れなかった。
きっと、「髙橋幸翁市長の退職金に25%の減額を求めた髙橋壽市議が、兄の安部市長の時は何も言わない」と、歪んだ兄弟愛を揶揄されたと取れる質問内容への抗議であろう。
そもそも安部市長が「退職金の減額は行なわない」とする態度を変えるとは思えなかったが、市民感情としては堤議員にもっと厳しい質問をして貰いたかった。
【完】

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