新・道の駅に思う

2015/09/14 (Mon)
新・道の駅に思う東北中央自動車道(福島〜米沢間)の開通に向けて「新・道の駅」建設計画が進められ、市は ①山形県の南の玄関口に位置する総合観光案内窓口の道の駅 ②県内各地区を結び、県内観光を支援する交通結節点の道の駅 ③地域の歴史と文化を活かしたおもてなしの道の駅 ④地域産業を振興し、地域の元気を創る道の駅、とした基本構想を提示しているが、いつもの事ながらそれらを具現化する具体的なプログラムは霧の中だ。
コンセプトに沿った事業に20億円もの公金投入が行なわれるが、果たして費用対効果を勘案した事業計画はどうなっているか訪ねても「これから」との担当者の返事に、「先ず第一歩を踏み出す事が肝要」と、ビジョン無き新文化複合施設建設を進行した結果の失政に、誰も責任を取らない無責任な行政手法が、またぞろ道の駅計画で進行している。
市立病院をはじめ多くの公共施設が耐用年数を超えている事から、建替えの時期にあり、その資金の目処もままならない赤字体質の本市に、果たして新道の駅建設は如何なものであろうか?
第三セクター方式で観光客対象の施設として現在は「城史苑」があるが、果たしてこの施設が市民に利益を与えているであろうか。
城史苑が出た事により、既存の商店が店じまいに追いやられ、売り場には高畠の商品をはじめ、市外の商品が幅を効かせ、とても市民の為の施設とは言えない現況にあり、ある特定者への利益供与の場と化している。
又、盛況が見られる道の駅「飯豊めざみの里」でさえ、年間売上が約6億円で300万円の利益に留まっている事をみても、本市が安易に新・道の駅を建設すれば良い結果が出ない事は容易に想定出来、小生は「道の駅より優先する事業」の再考を主張する。
新・道の駅も第三セクター方式の観光客対象施設として運営される事は、城史苑同様に市民に取っての不利益がもたらされる事になるであろう。
◆ 城史苑が市民にもたらす不利益。
ある市民が「私の商品を扱って貰えないか」と城史苑を訪ねると「売り場に専属の売り子を配する事が条件」と言われたという。
専属の売り子の人件費と、40%にも及ぶ城史苑への手数料を考えると、不可能な条件から断念せざるを得ないが「○○を経由して納品しては?」と持ちかけられたという。
○○とは多くの市民が知る御仁であり、城史苑より多くの利益を得る事の出来る立場にある。
当会は城史苑が特定個人への利益供与は不当であるとして、佐藤恵一観光課長に筆頭株主の立場として、その調査を依頼したが「必要は無い」と一蹴された。
観光課と城史苑間には、城史苑より担当者へのキックバックが有るとの黒い噂が有るが、佐藤恵一観光課長のその態度は噂の信憑性を感じさせるものであった。
この様に新・道の駅も、公益より特定個人の私利が先行する施設になるのではと危惧する小生である。

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