奇っ怪「夏の怪談・住民監査報告」

2006/05/18 (Thu)
奇っ怪「夏の怪談・住民監査報告」本会の「住民監査請求」は、申し立ての「棄却」を報告してきた。 2度にわたる棄却であり却下である。
報道関係記者は「疑問のある報告書」だとして小生にコメントを求めて昼は事務所に夜は私宅に訪れた。 彼らは「事実の結果を報道するに過ぎないが、この報告書の裏には秘められたものを感じる」といい、ある記者は「長いスパンで当該問題を追跡してみたい」と言って帰っていった。
本会が監査請求した趣旨はまことに単的なものである。
「市民の財産としての再生資源物の売却については、現在の売却先より、高価に買い取ってくれる業者が市内にいる。したがって市の歳入効果を上げるためにもその業者に売却すべきではないか」と再三再四にわたって進言してきたにも関わらず、吉田一明当該部長は本会の進言を無視し、とかく癒着の噂がある山形古紙回収センター(代表 原廣吉氏)と㈱原幸商店(元代表 原廣吉氏)に限定して売却をし続けてきた。
その差額が1200万「円にのぼり、それはイコール米沢市の歳入に損失を与えたものである。これは本会の進言を無視してきた吉田一明部長の責任であるからにして、差額たる損害金を市に返還せよ。
以上が本会の出した「住民監査請求の骨子であり趣旨である」
ところが、渡部繁雄(民間)高橋義和(市議)監査委員は「米沢市の市況相場」を除外し、隣県11カ所の買取価格の平均値を算出して「不当に安い価格で売却したことにあたらない」として棄却に結びつけたものである。
ここに大きな疑惑が浮上する。
なぜに、米沢市内の業者価格を除外して平均値を出したのか。
自由経済社会に於いて競争原理が働けば、相場に地域的な差違が生ずるのは常識である。
米沢市の財産を米沢市の業者に売却するわけであるから、当然にして調査すべきは米沢の市況相場であろう。
それを避けたところに意図的な作為の疑惑が残る。
そもそも監査委員というのは疑惑から市民の目をそらすための「行政の隠れ箕」てき存在である。
すなわち「行政は監査委員の監査をうけ適正な業務を行っています」とアピールすることにより行政の巨悪を隠蔽できるからである。
実際に行動を起こすことにより知り得たのであるが、監査とは監査委員は実務を行わず、金沢裕局長を頭とする補助職員(市職員)が調査報告書を作成し、それに監査委員が盲判を押すというシステムなのである。
今回も補助職員(市職員)が調査報告書を作成し、同僚をかばうための「悪質な猿知恵」だったろうと考えられるのだ。吉田一明部長に要求されている1200万円の返還を阻止するための友情ある作為から全国平均値を出して、彼が犯した罪をボカそうとする発露だった。
「市の財産を高く買ってくれる業者に売れば、幾らかでも市は潤うのに」と思う市民の声は渡部繁雄監査委員によって抹殺された。
その渡部繁雄監査委員が手にする報酬は年に1000万円を超えるのである。
これが主権在民の社会なのであるか。
今までにも数多くの疑惑を調査するため「情報公開」を要求してきたが、中には数字をマジックで塗り潰した支払い明細表もある。市民の目に触れることを恐れるための「機密書類」なのであろう。
しかし今回の住民監査報告書の文言で、いかに吉田一明部長が本会に「嘘と奇弁」を弄してきたかが明らかにされた。この件は別件で彼を追求するつもりである。
ひとり部長だけではない、今月16日の情報公開時に鈴木課長が「北関東通商㈱の台貫(計量機のこと)は県の検査を受けていないので信用できない」とポツリと洩らした文言の責任は重いものだった。
本会は北関東通商㈱に対してその事実を追求したところ激怒した所長は検査表を示して「営業妨害にあたる文言だ。上司と相談して告訴もありうる」と本会に答えた。
以上、事実が証明するがごとき、嘘と奇弁にまみれた環境生活部課であることを市民に報告する義務があると本会は認識した。

市役所の対応に大いなる差がある。≪ | HOME | ≫住民監査の不可思議「市職員は常に是であるか」
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