一般廃棄物業許可せず――― 米沢市環境生活部

2006/02/22 (Wed)
一般廃棄物業許可せず――― 米沢市環境生活部あれから何年要望が続いたことだろう。米沢新聞(21日付)は、新年度は新規不許可を報じている。理由は「収集量減少」による既存業者保護の観点かららしい。
収集量減少の事実を以て、更に新規業者を増やせば「指定処分場」に支払う処理料金が払えない業者が生まれ、ゆえに「不法投棄」などに繋がる恐れがあると分析したという。
失礼極まる行政の奢りというべき理由からである。行政は「収集量の減少」と言うが、肝心の処理現場千代田クリーンセンターは「処理量の増大」により処理に困難をきたしていると通達を出している。
この矛盾をどう考えればよいというのだ。
それに日本は自由経済の国ではないのか? なぜに新規参入を拒み13社だけの利益を庇護しなければならないのか?
はっきり申しあげよう。環境生活部は既存業者らに何らかの強大な圧力をかけられているということだ。
① 既存業者は新規参入業者を増やさないために、昨年、全国から同業者の応援を頼み、それに答えた各地の業者たちが、オルグよろしく助役をはじめとする許認可権をもった市職員を罐詰にして強制的に抗議した事実がある。
② 次にこともあろうに置賜文化会館において業者たちによる「全国大会」を開くなどして米沢市から上層部が出席を強いられている事実。
③ 業者が出してきた名古屋市内の業界顧問弁護士作成による脅しともとれる書面を環境生活部に提出してきた事実。
④ 上記書面は米沢市の顧問法律事務所によると「何の根拠も効果のない、およそ弁護士の手になる書面とは思えない」という書面を、本会の要請によるまで隠匿していた事実。
⑤ 業者による議会宛ての「請願書」が議会採択になった事実を以てしても頑固なまでに議会無視をつづける行政。
許可を出す出さないは、「首長の裁量による」と法は定め、安部市長の判断で新規参入を許可することに何ら問題は無い。
安部市長よ、あなたが唱える「自由の風」とはこの程度のことなのか。
「新規不許可とする根拠に説得力、妥当性がない!」とテーブルを叩いて詰め寄る伊藤亮一議員、「競争原理を働かせ、市民の幸せにつなげるのが行政の仕事。既存の13社を養護するだけの行政でいいのか」と委員会は紛糾したようだ。
県内では、すでに66%の市町村が新規に許可している現実がある。なぜに米沢市が新規参入業の何年越しにもなる許可悲願を出せないのというのか。
理由は「収集量の減少」による「不法投棄など」の恐れなどではない。答えは他にあるはずだ。
本会が調査した結果は「長年に亘る業者との癒着であろう」と決め付けてきた。
堅固な癒着が意味するものは何か?
時間とともに、いかに「無頓着」で「われ関せず」的な米沢市民の眼にも不自然さが感じ取れるであろう。
「米沢市」は「市民」があってこそ成立するものである。しかしながら市民の不幸は「市」があって「市民」があるとの錯覚の上で行政が行なわれていることにある。
安部市長の「自由の風」なる"のぼり"が姑息ながら、市庁舎に持ち込まれている事実は、如実に奢りの象徴ぶりを示している。
こんな暴挙を許しても怒らない米沢市民性とは? まか不思議印の群像であるか。

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