置賜自給圏構想

2015/08/31 (Mon)
置賜自給圏構想地方の時代と言われて久しいが、人口減少や経済の縮小に悩みの多い現実に「置賜自給圏構想」に取り組み「一般社団法人 置賜自給圏推進機構」が発足したのは昨年4/1だが、この度第1回の社員総会が8/30長井市のパークホテルで開催された。
置賜各市町の首長も、米沢市の安部市長以外は大きな関心を示し、特に飯豊の後藤幸平町長の思い入れは強いようだ。

置賜自給圏構想の具体性は余り明確では無いが、小生なりに「地方の良さを再確認し、地方での自給による経済圏の強化と、それを外部に発信する事による経済効果」と理解している。

総会の後、記念講演として松尾雅彦氏より、この問題に関するイタリア・フランス等の地方の取り組み方などを拝聴したが、強く印象に残ったのは「ビジョンの確立」という言葉である。
ビジョンとは「将来の目標として思いえがく形。未来像。」と辞書にあるが安部施政に欠如しているのはこの「ビジョンの確立」という点である。
小生等は安部三十郎を被告として「中心市街地活性化構想」に歯止めを掛けるべく、「ビジョン無き公金支出は違法」と二年間法廷闘争を行ない、「中心市街地の活性化とは如何なる構想であるか」の具体的ビジョンの陳述を求めたが、「先ず第一歩を踏み出すことが肝要」との答弁に終止した。
第一歩を踏み出した先が崖っぷちなら、転落するばかりでは無いかと呆れかえる市長の資質に愕然としたが、「新文化複合施設」建設は、9月議会に又々増額予算を計上し、完成後も投下公金に見合う費用対効果は期待出来ない。
そして更に心配されるのは、今議会に計上される「新・道の駅」の予算だが、「ビジョンの確立」を市議はどの程度理解しているかである。
「ビジョン無き構想は確実に失敗する」は、松尾氏の言葉を借りずとも、多くの市民認識の範疇と思うが、具体的ビジョンを市民に説明すること無く予算額が今回議会に諮られる事に、畏怖の念を禁じ得ない小生である。
【松尾雅彦氏=広島市生まれ、元カルビー㈱社長で、入社時年商10億の会社を1,000億に成長させた。】

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