白ツツジの謎?

2015/05/20 (Wed)
白ツツジの謎?今が見頃のツツジ(躑躅)だが、花名は花が「筒(つつ)」状になっていることや、花が次々に連なり咲く様子の「続き(つづき)」が語源の由来などと言われている。
ツツジの種類は多く、花の色も紫系から赤系など豊富だが、米沢市周辺では庭木には白が珍重されているようだ。
庭木に白が多いのは置賜地方だけなのか良く分からないが、長井市はツツジを市の木(米沢市はコメツガ)に指定し、「白つつじ公園」は観光名所になっているし、米沢でも「上杉伯爵邸」は白ツツジの名所として訪れる観光客も多い。



小生は庭に白ツツジが多い事を不思議に思っていたが、植物学者「石栗正人」先生の、「昔は照明に電灯などは無く、燈(あかり)は貴重な食用油などを使用する時代であった為、自然な太陽光や月明かりの利用が考えられ、庭に白つつじを植える事で、明るさを取り入れていた。」との説明により、そう言えば卒業式で定番の「蛍の光」にも『ほたるの光、窓の雪、書(ふみ)読むつき日・・』と、自然光の元で勉学に励む様が歌われ、白ツツジと同じ発想の自然光利用だと、長年の小生の疑問は解けた。
この自然光利用と同じ発想なのか分からないが、西條天満公園の土塁(神社跡)に「月夜燈」と刻まれた石灯籠がある。
通常の多くは「常夜燈」等と刻まれ、「月夜燈」と刻まれたものは全国的に見ても置賜地方のみに存在している事と、文字の意味も「月夜の晩に灯す」のか「月夜の様に灯す」のか謎だが、一説によると「上杉鷹山公は月夜には火を灯さず、月の出ない夜にのみ、照明として使用したのではないか」と言われているが、白ツツジも月夜燈も「先人の省エネ照明」として感慨深い。
因みに白ツツジの花言葉は「初恋」だそうだ。

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この記事へのコメント

晴れた満月の夜の雪明り。
真冬の夜に雪が降り止み、月明かりが差し込むと、積もった雪に反射して、遠くまで見通しが良くなったことを思い出す。白色は光を反射するので、鷹山公もきっと常夜灯は灯りを燈さなかったと思う。爽やかな米沢の5月を見させてもらい、久しぶりに気持ち良いコメントを見ました。
Posted at 08:27:58 2015/05/20 by 尚山
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