議会制民主主義の再考!!

2015/04/02 (Thu)
議会制民主主義の再考!!◆ 4月は統一地方選。
統一地方選の県会議員選挙は4月12日投票、市議会議員選挙は同26日に実施されるが、回を重ねる度に低下する投票率を「有権者の政治離れ」と投票する側に問題有りと見られる傾向に有るが、果たしてどうであろうか?
日本は議会制民主主義の国家であり、市民代表として首長と議会議員を共に選挙で選んで地方自治を任せる「二元代表制」の「間接民主制」で行政が行なわれる。
しかるに、更なる福祉の向上を期待して投票した首長・議員が、「二元代表制」の本旨を理解しない議会運営で、有権者の期待を大きく裏切る施政から「誰を選んでも大差無し」との刹那主義(今が良ければ良い)が政治離れの大きな原因ではなかろうか。
◆ 地方議会の問題点。
「地方議会は学芸会」だと言ったのは片山善博・慶応大法学部教授(63)元総務相で、議場での首長と議員のやりとりは、実は台本通りのなれ合いの猿芝居だという。
何故、市長側に立つ与党系議員が増え、なれ合いが続くのかは、「首長寄りでいる方が有権者に安心感を与え選挙に有利で、裏を返せば有権者が、市民が行政に口利きしてくれる議員を求めている事が原因で、地方議会の与党化が止まらず、そういう期待が学芸会型の議会を生み出す構造だ。」と述べる。
◆ 米沢市議会の場合。
議会とは、首長が地域の課題を解決するために政策、予算を提案し、議会がチェックして決める「二元代表制」の地方自治の原理で運営されるべきだが、議会を傍聴するか市議会だよりを御覧になれば、議員質問中心の議会運営であることがお分かりと思う。
これは議員と行政側が事前に打ち合わせを行ない、安部市政に擦り寄った無難な議員質問とソツの無い行政側答弁による、猿芝居の緊張感無き議会構造が議会チェックの甘さとなり、前期15億円もの財源不足を露呈する結果となった。
◆ 市民は今後どのように対処すれば良いか。
安部三十郎による失政は前期突発的に発生したのでは無く、長年に亘る安部による事実隠蔽と、それをチェックする能力無き議員による議会運営の結果である。
それに対処するには、アメリカの自治体のように案件別に関係住民の意見が直接行政に反映する議会構造に変える事が肝要だ。
これは間接民主制に直接民主制を取り入れる手法であるが「実務的にはどう処理すればいいのか?」に付いては後日具体策を提示する。
◆ 米沢市民に良識はあるか!!
米沢市民は、大言壮語の公約で学芸会の主役を夢想する人物を新しい議員として選び、生活を委ねるのか、はたまた安倍首相による実態不明の「地方創生」音頭に酔い、米沢市の行く末を楽観視するのか、今月の県・市議選と11月の市長選挙に米沢市民の良識が問われる。

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