ハンコ行政の裏側を突く! 本日の記者会見から

2005/07/15 (Fri)
ハンコ行政の裏側を突く! 本日の記者会見から本日(14日)10時、本会は市役所内記者クラブに於いて記者会見を行なった。
米沢市の行政が、いかにズサンなシステムで動いているのかを証明する公文書を、正式に市担当側から入手したからである。
問題の公文書は、米沢市が作成した「資源物売却による売買契約書」なるものである。
驚いたことに、資源物を売却する側の米沢市と、買い受ける側の業者との間に交わされた「契約書」の中身が、売り主と買い主との関係位置がまったく逆くに表記され両者間で取り交わされていたということだ。
売却方の米沢市が買取り方になるという常識を逸脱した売買契約書が作成されていたのだ。
気がつかなかった両者もどうかと思うが、本会の指摘によって新たな契約書が作成されて両者の保持することになった。
本市は、契約実行の手続きとして、まず担当者が契約書を作成し、起案書に契約書を添付して「この契約でよろしいでしょうか」と上司に決済を仰ぐ決まりとなっており、下から順に市長までの印鑑が必要となる。
確かに助役・市長を含め7人の印鑑を得ているのだが、だれ一人として書類を精査するどころか、書類に目を通すことがなかったのである。
いわゆる形式だけの手続きであって、形骸化した実のないハンコ行政であることを立証したものである。
これについて助役は 「私も確かに認め印を押しました。が、内容を見ませんでした」と誠に正直な態度だった。
許せないのは環境生活課員の態度だ。これだけの欠陥公文書を業者と交換しながら悪びれる様子は一切示さないのだ。
課長も課長補佐さえも、問題の原因を契約検査課に押しつけ、責任は検査課にあると言わんばかりの態度だ。
「過ちを糾すに、何をためらうことがある」鷹山公のことばである。が、市職員はあまりにもそれに欠けていた。
本会は米沢市行政の恥部だとしてマスコミに発表することを逡巡した。
そっくりそれは米沢市民の恥となるからだ。だが、依然として環境生活部課の反省は見られず理屈にもならない言い訳をするばかりで、市民側に立って市民の要求に答えようとはしないのだ。
議会への「一般廃棄物収集運搬業の許可」誓願も、共産党を除く議員一致で採択された。が、行政側である吉田一明部長の議会軽視はつづく。
何が担当部を頑なな拒否態勢に追い込んだものであるか。だれが考えても既存13社の圧力と担当部職員の業者癒着なのであろう。
記者クラブは本会との接見の後で助役から事情を聴取したところ、助役は「まったく恥ずかしいことだが、書類の中身を精査する余裕はない」と答えたと聞く。
要するにハンコ行政は必ずしもデタメな手順とは思わないが、市民が信じてきたようなハンコ行政でなかったことが明らかになっている。
議長にも問題の契約書を提出し、議会による行政監査の目を厳しくすべく、お願いしてきた。
議長は 「誓願は議会総意で採択したものだ。行政にはその経過を説明する義務がある」と同時に「議会として積極的に、行政に対して説明を求めて行くつもりでいる」とのことであった。
この問題から市民は目を逸らすべきではない。

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