「市政のここが聞きたい」川野裕章議員の議会質問より

2005/05/22 (Sun)
「市政のここが聞きたい」川野裕章議員の議会質問より3月議会での「行政改革について」質問に立った川野議員の発言を「議員も捨てたものじゃないよ」と米沢市議会だより91号を持って訪ねてくれた友人がいる。
川野議員の質問は当をえた質問だけに当局にとっては手厳しいものであった、が。
議員質問
「市の職員による創意と工夫によって職務効率を上げねばならぬところ、市長は退職者の補充採用をした。そんなことで本市の行政運営はスリム化していると感じているのか? 市長のいう行財改革の推進とは一体どうなのか?」
と、市長の考えを糾したのに総務部長が代行答弁している。
質問の骨子は米沢市長の責任ある答弁を求めていたはずだ。
総務部長
「簡素で効率的な住民本位の行政運営には職員の意識改革と専門性、論理性、積極性、柔軟性の向上に努める」
総務部長の答弁は役人の役人による答弁としか思えない稚拙なものだった。総務部長は市職員に最も欠けている4項目をよくも上げたもので、実際には望むべくもない論理性はおろか積極性・柔軟性の向上に努める考えであると結んでいる。
問題はなぜ? 首長たる市長が自らの考えを述べず代行させたものか。
議員質問
「平均年収300万円の市民が、平均年収6・700万円の公僕を雇う理不尽について、採用基準・人事の処遇を含めたシステムの導入の検討はいかに?」
総務部長
「本市の給料・各種手当・休暇等については国または県の制度に近い。なお、人事院では地域ごとに反映した俸給表の引き下げを検討しているようだ」
川野議員は、市民給与所得と市職員の給与所得の格差について質問しているのに、それには答えようとしない無責任な答弁だ。
現状を勘案し、市長裁定よる職員の給与システム見直しを期待する、市民渇望の質問であったが、答弁によって、市職員の手前勝手な考え方がわかるというものだった
議員質問
「全ての事業や補助金に市長自ら目を通し、その投資対効果を検討するシステムを導入すべきではないか」
市長
「平成17年度以降、すべての事務事業を精査し、達成目標や職員のコスト意識・市民に対する意識を高めていく」
議会での答弁はきれい事の羅列であるが、基本的に職員が最も不得手なことで出来ないことをやるといって、お茶をにごしている答弁にすぎない。
川野議員の質問は熾烈なものだが、行政はそれに満足に答えない。質問は市民が渇望した内容だっただけに、はぐらかされた議会の質疑のようだった。

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