米沢市の古紙問題ふたたび 「これが米沢市の対応だ!」(1)

2005/05/13 (Fri)
米沢市の古紙問題ふたたび 「これが米沢市の対応だ!」(1)本会は市民の財産ともいうべき古紙問題の行政対応の疑義について1年数ケ月にわたり調査および住民監査請求などの運動を続けた結果、行政は平成17年度より、当市が収集した分別資源物の売却は「指名見積合わせ」に改善した結果、買い取り業者が山形古紙回収㈱から北関東通商㈱に移動した。
本会は行政が無償譲渡を廃止し指名見積制に切り替えた時点で行政側の一歩前進と解釈し、ホームページに顛末を掲載することを中止していたところだった。
ところが古紙問題終決どころか、新たな問題が物議を醸し出していたのだ。
[資源物収集運搬]については以前と同じ随意契約によって、従来の再生資源協同組合に委託、当然ながら米沢市は収集運搬の費用を支払う。
[古紙買取業者]山形古紙回収㈱から北関東通商㈱に変更。
が、問題は変更に関して新たな買取業者である北関東通商㈱に対する再生資源協同組合の明らかに嫌がらせともいえる行為がなされている実情が明らかになってきた。
行政側の綿密な計画がなされていなかったことに混乱を招く原因があったとしても業者間の怨念にも似た悪質な仕業は米沢市の恥部を露呈することになって行政はその対策に苦慮することになっている。
[行政が示した買取条件]
数社による見積もり合わせの際、再生資源物の買取り条件として行政が示したのは?
① 空缶 ② ダンボール ③ 新聞紙 ⑤ 雑誌 を分別した買取価格の見積もりだった。
ビンおよび空缶は再生資源物センターで処理または潰す作業をした上で梱包して買取業者に渡すから問題はないとしても、古紙に関するかぎりダンボールはダンボールに種分けして渡すのが常識である。古新聞や雑誌類は比較的種別してあるのだが、嫌がらせの最たるものはダンボール類に混入される異常とも思える量の雑誌・新聞紙類である。中にはボロ切れ類も混入されているのである。このままではメーカーに納入するわけにはゆかず買取業者は混乱するだけの状態が続いている。
市民にとっては不要な古紙であるが、業者にとっては大事な商品である。折角落札したものの「商品」にならないような処置を得た古紙に代価を支払うことに躊躇するのは当然のことであり、見積もり通りに代価を請求するべき行政にも躊躇が見られる。そうなると米沢市民の財産ともいうべき再生資源物の価値はゼロに等しいものになり、市は多大な損害を被ることになる。
ここに浮上してくる問題が再生資源協同組合の存在である。
[再生資源物協同組合]と米沢市との関係。
当該協同組合は米沢市の要請によって「再生資源物の収集運搬事業と分別作業」が主なる目的として設立された組合だ。組合を構成しているメンバーは以前から再生資源物を取り扱っていた業者たちで組合の理事長は原氏。構成メンバーの数は本会ではわからない。
収集した再生資源物を商品として所定のメーカーに買取りさせるには、完全な分別が必要になることから、協同組合は「分別作業所」を独自で下新田地区に建設し、米沢市に対し「収集物を無料で提供」することを要請し市はそれを受託した。
ところが古紙などの売却値が高騰するにつれて市民各位から「無料提供はひどすぎる」などの声が広がり16年度からは売却した金額の全部を米沢市に納入し収集運搬費用は米沢市が拠出することに会計を2分させたものである。
16年度は分別費用を差し引いた売却額が米沢市の会計に収められたが、その額は総額で2700万円となっている。
鬼の会は、再生資源物の無償譲渡は不当であるとし、その対価の返還を求め昨年、住民監査請求を行ったが、15年度までの分として協同組合が寄付という形で市に密かに1200万円強を納めたことにより、当市の損害は治癒されたとして、安田道隆・遠藤宏三監査委員は本会の請求を棄却したのである。
だとすると16年度の2700万円との差額は何を意味するものであろうか。
監査委員が「当市の損害は治癒された」とする15年度の金額は16年度の約半分の額にも満たない。
本会が力説した通りに行政並びに監査委員が動いていれば、15度だけでもおよそ3000万円の収益になり米沢市の財政を豊かにしたはずである。単純にこれだけをみても行政・監査委員の甘さが指摘されるものだ。
[協同組合の対処] 本年度から再生資源物が業者見積あわせ(入札制度〉で公平に売却先が決定されたから、本会の主張を行政側に理解されたものとしておったところ、突然、買取業者である北関東通商から電話が入った。
「収集業者である組合から納入されてくる古紙は売り物になる状態の古紙でなく単なるゴミだ」とする苦情である。
本会が関与するところではないにしても「古紙問題」を取り上げた関係上、慌ててヤードと分別センターに市担当職員と駆け付けたところ、だれがみてもメーカーに引き取ってもらえる商品とは思えないものだった。
問題は収集運搬業務を委託されている「米沢市再生資源協同組合」の仕業であることは明白に映った。
昨年まで当該協同組合理事長の山形古紙回収株が買取業者であり、本年から買取業者が他業者に渡ったという同業者としての怨念はあるとしても、あまりにも悪質な所業と断じざるをえない仕打ちであった。
組合が収集した再生資源物をコンクリートの地べたに排出し「すぐに片ずけろ!」と罵声を浴びせかけ、買取業者が地面に投げ出された再生資源物を地面に這いつくばり手で掬うようにして配送車に入れている姿は実に哀れなものであった。
「これが同業者のすることか!」見ていて怒りがこみあげてくる光景だった。買取業者は水戸市に本社をもち北関東一の再生資源物業者である。この光景を醸しだした原因は一に原理事長率いる当該協同組合による仕組まれた嫌がらせであり、行政担当者の監督不行き届きだけにはとどまらない米沢市民の恥部となる、ゆゆしき行為である。
本日、写真を携えて行政側の担当者に詰め寄ったところ、買い取り業者とは金で解決するからと悪びれる様子もなく「混在した古紙は山形大学の寮やアパート住まいから出されるもので困っているところだ」と責任の転嫁でエツに入っている行政感覚だ。
ちなみに山形大学付近のゴミ集積所に走ってみたところ、行政がいう無責任な集積所は皆無だった。山形大学の学生やアパート住民の無責任分別を名指しでいう前に行政はなぜキチット指導しないのか。行政の責任転嫁感覚には恐れ入った次第だ。
写真を他の同業者に見せ感想をうかがってみたところ「これはひどい!これらの仕業は収集運搬時にしか出来ないことだ。山形大学生などのせいにするのは言語道断、責任転嫁もはなはだしい行為だ!」という。
あまりのひどさに買取業者の北関東通商は訴訟すら準備する勢いだ。もし、訴訟などに発展することになれば米沢市の恥部が天下にさらされ、米沢市民の恥となる。行政は他に責任の転嫁をするのに必死になるだけで、事の善後策は「金で解決」一本槍だ。
仕掛け人の当該協同組合や原理事長に責任の目を向けない不思議。
当該協同組合員は米沢市との契約書に違反して所定の計量をせずに、原理事長が経営する山形古紙回収株のヤードに直接運び入れる「抜け荷」行為をつづけてきたいわば罪を犯してきた組合だ。このたびの悪質な行為を否定するには問題がありすぎた。
これらの問題にかかわって、いつも不思議に思われることは「行政が当該組合側を誹謗することはおろか、むしろ擁護する側にいる」点だ。これらの態度に接する度に「業者から脅かされているか、金員の授受のどちらか」だと疑われるような行動が目につくのである。
いずれ本会は再び住民監査を請求し返答の如何によっては住民訴訟も辞さない態度を決めた。
昨年の住民監査で公正を欠き、行政側を是とし一方的に却下・棄却した監査委員の精査能力に疑問を感じると同時に能力なき監査委員たちにどれだけの報酬を支払っていたかを次回、市民に広く開陳する。
続く

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