「成人式」は、厳かな公式行事に

2005/02/15 (Tue)
「成人式」は、厳かな公式行事に鷹氏のいう駐車場が問題であれば、市営体育館で「式典を挙行」すればいい。小生の意見は公式な行事は公的な施設で行なうべきがスジだという意見だ。
各地の成人式の模様を見せられるにつけ、これが次世代を担う新成人の挙動であるのかとニガニガしい思いでみてきた。幸いにして米沢市での成人式では破壊的な暴挙はなかったにしても、祝辞の最中、携帯電話でのメールのやりとりや私語が多く、肝心な祝福を受けているはずの本人たちの態度は決して立派なものだとはいえない。その点では小学生にも劣る新成人たちの態度だと深く理解し反省すべきことだ。
昭和30年が小生たちの成人式だった。第一中学校の体育館で挙行された式典には、新成人ひとしく平服での参加であり、記念品として頂いた粗末な木彫りの印鑑は数年前まで小生の実印として登録し大切に使用してきた。
三人の娘たちも文化会館で成人式を向かえて社会に旅立っていった。三人の娘たちの希望もあって平服での出席だった。
時代の趨勢というものか、成人式の意義が軽んじられてきたように思う。荒れる成人式という行政感覚から、行政はその対策としてか実行委員会制度による逃避とも思われる式典の変革こそがベターだという腰の抜けた方向に走りつつある。その悪しき例が米沢市長の選んだ成人式の路線だ。
あくまでも前例主義を建前としてきた行政が時にはとんでもないことを先走るものである。市民が選別した「古紙の処分」を安価な業者に永年に渡って買い取らせていたり、成人式の会場を一企業の宴会場に決めようとしたり、行政のやることは市民がなんといおうと押し通そうとする住民無視がいつまでも許されるものでない。
安部三十郎市長は昨年度の成人式「やる」とか「やらない」とか物議を醸し出した市長である。「17年度の成人式は実行委員に任せたてやる」会場の設定も実行委員会の設定によるものだという。
市の総務に事のいきさつを電話で問い合せた。「市長の考えで実行委員会が任されたもので実行委員長は山形大学の学生だ」なぜ、グランド北陽なのか?、について総務では「式典も同時に会場で行なうし、市長の祝辞もいただく、ジュースで乾杯する予定などが盛り込まれているんだ」という。
おそらくジュースで乾杯することに主体的な意義を感じているようだ。が、それはあくまでも二次的なものであり、主体である式典は公的な施設において厳粛に行なうべきだという考え方が市民の多くにあるものと考えられる。
祝福を受けるべき立場の人たちに、成人式のありかたを丸投げするのは行政の指導力の不足と行政の責任逃れだと評されるのは必至だ。
行政に式典に寄せる高潔な意識が存在するならば「厳かな式典」を挙行した後に「新成人が望む会場で高らかに祝杯をあげるべきものだ」 問題が広がればグランド北陽にとっても迷惑なはなしである。駐車場の問題と会場の距離間を解決するには市営体育館での式典挙行であれば、乾杯会場までの移動に関する距離的な問題は解決する。

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