こんな監査役いらない

2005/02/14 (Mon)
こんな監査役いらない多少は別として、米沢市民には市行政に対する不平不満が有ると思うが、市民はどんな形でその思いを市政に反映させることが出来るのであろうか。
通常考えられる手段として、
・直接市民が担当職員に意見・要望を述べる。
・地元選出の市議会議員に相談し、彼が行政に働きかけ問題解決に当
たる。
・複雑な問題なら、市政協議会・定例議会等で審議される。
以上で問題が解決されるのであれば「目出度し、目出度し」というところであろうが、それでも満足の行かない場合、住民の権利として「監査委員」に住民監査を請求出来る制度がある。
◆ 監査委員とは、地方自治体において一般的に次のように理解されてい
る。
・監査委員は、長の指揮監督を受けない独立の第三者執行機関の一つ
として法律の上で明確に位置付けられている。
・法において、監査委員は普通地方公共団体の財務に関する事務の執
行及び経営に係る事業を監査すると規定されているように、監査委員
の役割は、不正又は非違の摘発を旨とするものではなく、財務や経営
に関する監査を通じて地方公共団体の行政の適法性、あるいは妥当性
を確保・保障することにある。
・地方公共団体が、その事務を処理するに当たって、住民の福祉の増進
に努めているか、最少の経費で最大の効果を挙げるよう努めている
か、常にその組織及び運営の合理化に努めているか等に意を用いて指
導する。
・監査委員は、識見を有する者(人格が高潔で、普通地方公共団体の財
務管理、事業の経営管理その他行政運営に関し優れた識見を有する
者をいいます。)および議員のうちから、市長が議会の同意を得て選任
します。ただし、市長又は助役と親子、夫婦又は兄弟姉妹の関係にある
者は監査委員になることができない。
◆「鬼の会」は監査委員に対して、昨年8月「住民監査請求」を行った。
内容を簡単に説明すると「米沢市の廃棄物処理を、長井市と同じシステムで業者に発注すれば、年間1億円の経費節減が減出来るのに、改善しないのは不当である」というものである。(詳細は当会ホームページを遡って参照のこと)
しかしながら、その監査結果は、却下・棄却と住民の意見に耳を傾けない、甚だ不当な行政擁護であった。
例えて言えば、監査委員が自ら収集した調査資料の写真に「黒いカラス」が写っているのに「このカラスは白い」と言っているのである。
本来、住民の立場・目線から行政を観察・指導しなければならない監査委員が、なぜにこのような行政擁護を行うのか、訳を知りたく会見を申し込んだが、「監査請求に関する役務は終わった、あとは住民訴訟が有る」と市民との対話を拒み続けるのである。
何故に市民の声を聞かないのかと疑問に思い、その背景を洗ってみた。
米沢市の監査委員は、安田道隆氏(識見を有する市民)・遠藤宏三氏(議員)である。
市長にしてみれば市民サイドでの厳しい監査をする人物より、茶坊主的な監査役の方が都合の良いことは容易に想像出来る。
安田道隆氏は、碁を通じて親交のある高橋前市長の推薦により監査委員に就任した経緯があり、月額52万円の報酬と高額な賞与を手にした時、高橋市政を曇り無き眼鏡にて監査出来たのか甚だ疑問である。
そして安田氏が、監査役の条件である「識見を有する者」(人格が高潔で、普通地方公共団体の財務管理、事業の経営管理その他行政運営に関し優れた識見を有する者をいいます。)としての能力を備えていたかという点が問題になる。
氏は民間企業の経理畑の出であり、当会の監査請求に対する見識は希薄なのか、監査結果の通知は杜撰なものであった。
あまりの杜撰さに「この通知書は誰によって作成されたのか」を監査委員会事務局に問い合わせたところ、金沢裕局長は「私が作成したと理解してもらって結構です」と明言するではないか。
なんと監査委員は、監査される側の市の職員に、作業を丸投げしたのである。よって行政に都合良く、市民にとっては甚だ納得し難い結果が通知された訳である。
遠藤宏三氏は議会選出の監査委員で、議員報酬の他に月3万5千円の監査委員手当が支払われる。
遠藤監査委員にもこの杜撰さを問い合わせしたところ「事務局が作成したので分からない」との返答であった。
かように、当市に於ける監査委員はその役務を全うしていない事が判明した訳で、支払われた報酬は不当なものと考えられる為、お二方とも、この際責任を感じ、自ら職を辞するのが良識というものであろう。
安部氏にあっては、そして手にする法外な退職金は辞退するのが筋というものであろうと考えるが、市民の皆さんの考えはいかがなものか。

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