FC2ブログ
2020 08 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2020 10

あの寅さん語録から

kage

2005/02/10 (Thu)

あの寅さん語録から

 国民的な英雄あの人気者寅さんが、日本国中の旅の空で本音で吐いた語録が面白い。ただ面白いだけでなく寅語録から読み取れる人間本来の生きる哲学が読み取れなぜか哀感が漂う。
 「腹の底から笑ったことのない人間は度しがたい悪人に違いない」と、しっかり人物風刺をしながら「その日その日が、一年中の最善の日である」と、エラの張った顔で説教しては悦に入っている様は何んとも可笑しい。
 そこで「教養の真のあらわれは、その人の"はにかみ"にある」と気取って見せる。 なけなしの金で呑んで居酒屋で垂れる言葉は「金は天下の回りものよ。いつもコチトラをよけて回るのが気にくわないがナ」
 また「何様の能事持ちたりとて、人のすかぬ者は役に立たず」と、痛烈に学歴社会を批判する。「学ぶに暇あらずと謂う者は、暇ありと雖も亦学ぶこと能わず」と寅さんらしくもない諳じてる中国の古人の教えなどを垂れる。
 さすがの寅さんも寄る年波には勝てず「われわれは まあこの世に間借りしているようなもので 何もムキになることはない」と悟ったような事を口走る。
 「家は洩らぬほど、食事は飢えぬほどにて足ることなり」「長生きするためには、ゆっくりと生きることが必要である」そして「出ずる月を待つべし。散る花を追うことなかれ」とのたまい「水を飲みて楽しむ者あり。錦を着て憂ふる者あり」と椰楡し「神はこの世における心配事の償いとして、われわれに希望と睡眠を与え給うた」と悟って人に知られずに永の眠りについた。
 飄々と本音で生きつづけた寅さんの四角な顔が妙に懐かしい。今、寅さんが生きていたとしたら、混濁ずくめの現世に向かって何を垂れるのであろうか。
 寅さん語録の中でもっとも好きな語録は「死ぬまで少年の心でいることの出来る人は実に幸いである」だ。
 農耕民族である日本人は、もっとゆったりとお天気まかせで暮らしてきたが、動いているエスカレーターでさえも慌ただしく駆け足で上っていくご時世に変わった。
 もはや人間社会は「考える葦」不用論から経済至上主義オンリー社会に闇雲に突っ走ってきたツケが今、青少年犯罪の多発となってシッペ返しがきたように思える。人間のシツケの大事さを割愛してきた教育と家庭環境を見るにつけ寅さん語録が現社会に訴えていること深さを汲み上げ、道徳後退社会の歪みに、理屈抜きで歯止めをかけねばならない時にきていると考えるものだが広く市民のみなさまのご意見をぜひ拝聴したいものである。

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック