先進的な医療でしても、ガンは確実に生命を奪う

2003/12/11 (Thu)
日本国国家予算の3分の1を越した医療費予算。先進医療機器の発達と医療技術が進んでいる日本だが、患者は一向に減らない不思議。米沢市の場合、市立病院は赤字つづきの状態で改善される気配もない。日夜あれだけの患者が殺到しながら病院の会計は相変わらずの赤字経営。赤字になっている最大のネックは医師の報酬の高さだといわれている。一昔を考えると大抵の家庭は「越中富山の置薬」で凌いできた。足の捻挫には、親は畠からニラを採ってきて塩をまぶして石で叩き露と一緒に患部に貼ってくれた。匂いはきつかったが効果はテキメンだった。風邪で熱が出ると親は裸の背中に裸の子供をおんぶして熱をさげてくれたものだ。医学でいう手当てとは母親のエネルギーをもらって治癒力を高める行為をいう。
人類が誕生して何万年になるか定かでないが、人類の生命は永々とつながれてきた。一般的に医師が庶民に介在するようになったのは昭和も戦後のことでしかない。国民皆保健制度が敷かれ喧嘩太郎こと武見太郎医師会長によって医療費の高騰と医師の待遇が異常なほど改善されていった。
武見の喧嘩の切札は保健診療辞退戦術だった。困るのは国民で「健康保健料を収めながら、その保健の効力がなくなる」このように理屈の通らない戦術で国民を困らせながら現在のような医師の地位を高めた。かくして日本はとどまることを知らない医療天国となってしまった。一昔の医師は往診が主な仕事だったが、いまは病める人が病院に出向く主客転倒の時代だ。
外来患者が多く対応が出来なくなっているのは了解するとしても、3時間待って3分医療の現実を了とするわけには行かない。治療の前に検査づけ、検査のデーターを見て治療を開始するという具合だ。ならば、コンピューターの世の中だ。デスクの中に先進的治療法をインプットしておいて、検査のデーターと照らし合わせたら先進的な治療が即座に可能になるではないか。どんなヤブ医者といえどもコンピューターが示した治療法によって誤診率が下がるのではあるまいか。ある病院関係の関係者はいう。「医師はそうなることが怖いのです。いずれはそうなるでしょうね」。内科医の誤診率は予想以上に高く、初代ガンセンターの黒川院長にして終身誤診率は五割だと聞いた。「二人に一人が誤診されている勘定になる。医者の診断も怖いものだな」と慨嘆する私に医師の義父は「誤診率五割。さすが黒川先生だ」と言って感心するばかり。黒川院長も武見医師会長もガンでなくなってしまった。したがって、五十年もの間、医師の診断を拒否して過ぎた。「わが主治医は自分なりき」をモットーにして、五十年間、風邪ひとつ引いたことはない。友はいう「バカは風邪を引かないからな」「バカで結構だ」と言い返す。
近年、ガンで亡くなる人が多い。ガン保険で儲かったという青年もいるが、あまりにも多いガンの死者たちである。防げば防げる病気であるのに、ガン被患者たちは自分の肉体の維持に心を配らなさ過ぎる。私はカリフォルニア大学を二度訪れ、マンドーゴーナム博士の研究室でガンと免疫との関係を実際に学んできて今日がある。だからガンに被患しない方策を続けている。そうまでするわけは病気が嫌いだからで、なかんずく確実に生命を奪い取るガンが怖いからだ。簡単な理由だがガンほか病気とは疎遠を続けるつもりでいる。(私の健康学から)転載

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