はたして便宜供与に抵触しないか? 古紙の無償提供による寄付行為!

2004/10/13 (Wed)
はたして便宜供与に抵触しないか? 古紙の無償提供による寄付行為!米沢市が一古紙業者に数年にわたり無償提供している再生資源ゴミの中で、古紙の無償提供が問題視されているが、対価のある古紙問題だけに行政の業者癒着ではないかという疑念が市民の中にも起きあがっている。
今般、広報よねざわ誌は、業者の売却益から寄付されたものだと訂正したが1ケ月前の同広報誌は「古紙の売却益は米沢市に還元されている」と伝えた。
考えて見るまでもなく「無償提供」したはずの古紙から売却益がどんなにあろうとなかろうと業者との契約の締結からして米沢市が関与する筋ではない。
したがって、財政課は業者から入金されてきた金額の処置を「諸収入として扱い、使途指定のない寄付金」として処理したが、問題は「随意契約を長年している業者からの寄付金は、便宜供与を示唆するものだとして、行政は受けないのが当然」ところが環境課の返事は「個人に寄付されたわけでなく米沢市に寄付されたということは米沢市民が受けたものだ」と正当性を主張する。
有識者の意見は「行政と取引関係のない人からの寄付であるならば問題にはならないが、永年にわたって行政からの随意契約で以て多額な収益を上げている業者からの寄付というのは、行政は受領すべきではない。業者からしてみねば、今後ともよろしくという布石を含んでいるからだ。この行為は明らかに便宜供与願いの寄付行為だ」と癒着を示唆するものだった。
仮に業者の益金からであれば、12.306,600円という金額に問題が残る。なぜ、寄付金に半端な数字が並んだのか。行政がいう業者からの売却益からだとゆうならば、寄付金の算定基準を明確にする必要がある。不特定多数の募金ならば端数がつくのが当然だが、一業者の寄付である。それには業者と行政担当者との接触のうえ「すり合わせ」があったと見るのが当然のことだ。
5月13日、「行政と市民との再生資源物を語る会」の席上、業者から還元させるという発言は一言も担当者からなかった。ところが数日して本会の質問に行政が寄せてきた回答には「業者から古紙販売益の一部を米沢市に還元したいという申し込みがありました」とある。
さらに驚いたことに5月31日に上記金額に寄付金が払い込まれてきたのだ。この事実は9月1日の広報で知った。
6月議会でも「寄付金のあった事実は報告されていない」のだ。この辺りに不明朗極まる環境部の実態が浮かび上がってくるではないか。行政担当者が一に留意しなければならないのは取引のある業者との癒着を思わせるような行為であろう。まして随意契約業者である。しかも、無償提供が問題になっている最中だ。
業者ともに担当者の苦肉の策であろう。「再生資源は米沢市に益をもたらしているのですよ」と市契約を反古にしてまで寄付行為に甘えたわけは、市民の再生資源活用の目をそらそうとした、業者と担当者が「すり合わせ策」の結果であることは明白な事実として捉えて無理はないであろう。便宜供与を熱望された行政の来期とるべき態度はいかがなものであろうか?

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