しょせん ひとの金【米新掲載より】

2004/10/09 (Sat)
しょせん ひとの金【米新掲載より】10月8日米沢新聞に掲載されたので目にされた方も多いと思われますが改めて全文掲載します。
連日報道されている社会保険庁職員らの業者癒着のすざましさに国民は怒りを越えて呆れて声も出ない有様だ。役人の袖とはかくも深く底なしの沼なのであろうか。
役人の業者癒着は今に始まったことではないが、それにしても年金の危機が叫ばれている今日「所詮ひとの金」だとして歯止めなき浪費をつづけた倫理なき役人根性は糾弾されなければなるまい。
米沢市の職員たちも例外ではない。市民の目を眩ますためにはなんでもするのだ。最新の広報よねざわをご覧いただきたい。環境生活課が9月1日号に掲載された記事内容は本会および新聞投書でゴマカシの内容だとして追求され渋々訂正したものである。
六中の新築工事にまつわる疑惑が浮上している。電設工事は指名入札による分離発注とされたが、 落札社は山形市の業社だった。下請けは米沢市の業者が2社だ。が、2社ともに指名入札に参加した業者だった。
米沢市の決まりでは入札に参加した業者が落札社の下請けをするのは禁止されている。つまり2社は禁を犯した工事参加となる。
ところが落札し元請けの会社が数日前に倒産してしまった。指名入札社の選定にあたって行政が 指名入札社の綿密な財務調査を行なっていなかったことになる。これは行政の重大なミスである。 発注に際し落札社には保証協会を中に入れての発注となるから実損はないというが、工事が大幅 に遅れることは事実だ。
近年、公務員のたるみが問題になっている。環境生活課交通防犯係長がこともあろうに「ひき逃げ事件」を起こした。しかも減刑の嘆願署名を集めて市民のひんしゅくを買っている始末だ。不慮の事故はあるだろう。これには同情できるが、現場で適切な処置をしたのであれば誰もが署名に応じたであろう。
しかし、現場から逃走したところに犯罪が成立するのだ。これに対して米沢市は明確な判断による処分さえも出来ないでいる。米沢市の行政は全てが万事いい加減なのだ。
数多い随意契約は巨悪の根源だからただちに廃止すべき悪癖だが「随意契約はしても良 いのだ」と課長補佐は頑張る。
とかく問題の多い環境生活課全体に染み込んでいるのは手前勝手に拡大解釈をつづけて恥ない職員たちの市民の指摘に反発するひ弱な意地なのであろうか。
行政が自主的に改革する意思がないのであれば本会は再び「随意契約の撤廃」を求めて監査請求を行なうことに決定している。
役人および公務員たちの「随意契約指向」は業者癒着のなにものでもない。国民や市民の利益よりも自分の袖下を重くすることを優先させる田沼意次以来、役人たちの遺伝子に深く刻み込まれたる悪癖というものであろう。
デパートの商品券を鷲 掴みした元公人の夫人が小額の買物に商品券を出し、つり銭を集めている 光景を多くの市民が目撃している。商品券は収賄の事実を証拠づけるものであり鷲掴みするほどの 量とはどれほどの金額になるものであるか。「私も商品券を自宅に持参して依頼したことがあった が、渡してた夫人から伝わっていなかったようで成果はなかった」と語る人たちも少なくない。
役人商売は家族までも腐らせてしまうものなのか。
よねざわ鬼の会 代表 鈴木富夫

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