「優柔不断」は成功の秘策か?

2003/12/10 (Wed)
100年前の著作「悪魔の辞典」の中に著述されている。著者は皮肉屋で知られる米国人A・ピアス。「何もしない方法」には選択はない。が、「何かする方法」には選択が幾通りもある。その中からたったひとつの正しい方法を選んで行動しなければならない。こう考えてくると「何もしない」のが得策だろうという思いに至る。
「沈黙は果たして金か?」か、喧々顎々、議論百中の場に座して黙して語らず悠然と紫煙を燻らしているような人物は知恵者に見え、秘策がありそうな期待をさせるものだ。ただ仲間はずれになるのが怖くてその場に列ねているだけなのだが、世間の風あたりは弱い。また有言不実行という人物がいる。優柔不断の典型的な人物だが特に嫌われることも少ない。嫌われる典型的な人物とは有言実行を己れの責任として猪突猛進する人たちのようだ。「過ぎたるは及ばざるが如し」で実行の手段として多少はみ出しがあるかも知れない。世間ははみ出しの部分を針小棒大に捉え「成したこと」ことをうわまわる評価で包み隠そうとする嫌いがある。また有言実行型にはともすると失敗もある。そんな時、優柔不断型はここぞとばかりに非難する。
封建が見え隠れする歴史をいつまで引きずって行く米沢市であるか。米沢市は優柔不断な人物に大儀を任せてはならない。多少のはみ出しは笑いとばしても有言実行・猪突猛進型の人物を活用することだ。米沢の活力のためにもだ。
己れの立身出世のため上司にキン抜きされたような優柔不断型の公務員はいらない。

ある元市職員の言動から≪ | HOME | ≫柳や小さんの落語から
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