悪の温床「随意契約」(3)

2004/09/07 (Tue)
悪の温床「随意契約」(3)議会答弁の疑問
5月26日付の回答は到底納得のいくものではなく、議員に相談した結果、下記のごとく議会での質問となった。(一部抜粋)
【質問 佐藤忠次議員】
一般廃棄物処理計画に於いて何故、経費削減を検討しないのか。
【回答 吉田一明市民環境部長】
生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的として、経済性よりもその安全性や確実さを重視しているため、これまでは競争入札により委託先を決定するようなことは行ってこなかったところであります。
【質問 佐藤忠次議員】
なぜ随意契約でしょうか。公正取引委員会は県に対して、公的機関が外部に委託発注する場合は、適正な競争原理の働く方法を取り入れるように提言しておられます。
【回答 吉田一明市民環境部長】
廃棄物処理法や同法施行令は、委託契約の締結方法については何の定めも置いていないところであります。以上のことから、委託契約の方法は市町村の裁量にゆだねられているというふうに解されておりますので、随意契約でも差し支えないものとされており、(以下略)
【質問 佐藤忠次議員】
競争入札を導入すれば、どんな弊害が起きるのか、具体的な説明を求めます。
【回答 吉田一明市民環境部長】
競争入札により、受託者が適切に収集運搬できる委託料が確保できなくなり、適切な処理をせずに、不法投棄などが増加することによって、生活環境の保全や公衆衛生の向上を目的とした廃棄物処理法の目的が達成できなくなるおそれがあります。
以上の回答から、競争入札、随意契約かの選択は、市町村の裁量によると認識しているにもかかわらず随意契約に固執する対応に、疑義はますます膨らむのである。
特に「競争入札にすると不法投棄が増加する」という回答には、議会傍聴者から、
「市が発注する土木・建築に限らず体育館の清掃作業に至るまで競争入札が原則である。それらの契約業者はすべて手抜き作業を行っているというのか」
「競争入札の落札業者は、低価格で高品質の物を納入しようと企業努力しているのだ」
「競争入札をすると、不法投棄などの悪いことをする業者に、何故市は発注するのか、即刻、契約業者を変更すべきだ」
「何故にこうまで特定業者の保護をするのか、裏に何かあるのではと疑問が生じる」
等々、不穏当な発言であるとの謗りの言葉が発しられた。
-続く-

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