悪の温床「随意契約」(2)

2004/09/05 (Sun)
悪の温床「随意契約」(2)平成16年5月13日、安部市長を交え「市民と共に一般廃棄物問題を考える会」に於いて下記を提案した。
◎ 一般廃棄物処理計画の中で、市が外部に委託する業については随意契約を禁じ、競争原理の働く明朗な発注システムとすべきではないか。
この提案の回答が、5月26日付、米沢市長 安部三十郎 名で郵送されてきた。
(回 答) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第4条では、一般廃棄物の収集、運搬、処分等の委託の基準が定められており、その第5項では、委託料が受託業務を遂行するに足りる額であることと規定されております。このように、一般廃棄物の処理という業務の公共性にかんがみ、市町村における経済性の確保等の要請よりも業務遂行の適正さが重視されていることから、廃棄物処理委託契約は、通常の契約と異なって競争入札としなくてもよいと考えられることから随意契約としてきたところであります。
この「随意契約を行う理由」の回答に下記のごとく疑義は増すのである。
1-「業務を遂行するに足りる額」である、との定めは随意契約の必然性を語るものではない。
2-「足りる額」が今年度の契約額ならその計算根拠を示し市民の理解を得るべきである。
3-「業務の公共性」により随意契約を行う。とあるが、市が行う業務の殆どは公共のためであり、その理由とは成得ない。
4-経済性より業務遂行の適正さを重視する。とあるが、業務遂行の適正さを重視しつつも、経済性の確保を講じるのが環境生活課職員の責務であろう。
5-通常の契約と異なる点は無い。よって随意契約の必然性は無い。
ちなみに近隣市町村は、どのようになっているか。
【小国町】
38年にわたり随意契約を結んできたが、今年度は複数の業者から見積を取り、業者選定をしたところ1千65万円が140万円になった。
このため本間義信町議は「これまで過大な委託料を支払っている」と住民監査請求を行った。
【長井市・白鷹町・飯豊町】
見積合わせにより、収集運搬料=年間1円、資源物買入れ価格=年355万円となり、業務委託料がマイナス355万円。逆に市町の収入になっている。
【米沢市】
一般廃棄物収集運搬料、2億5千5百万円が、特定業者と随意契約により業務委託されている。
-続く-

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