住民監査請求までの過程について(3)

2004/08/31 (Tue)
住民監査請求までの過程について(3)前市長在任中になぜ住民監査請求をしなかったかとのご意見もある。が、正直なところ私らは古紙問題については北関東通商が市内に撒いたチラシが発端で知ることになる。
それまでゴミはすべからく処分料を支払うのが常識との認識があった。それがチラシでは㎏あたり10円位になるというではないか。それでは市が収集した古紙類はどうなっているのだろうという疑問が生じるのは当然の成り行きである。
折しも、本会には古紙問題以外に「一般廃棄物収集運搬業」を新たに希望する業者からの切実な訴えが有った。許可申請について環境生活課は言を左右にして新たな業者参入を認めず許可することは無いというのである。
そこで業者および市議会有志が集い各地の実情などについて意見を交わし合った結果、数々の疑問が生じてきた。早速、環境生活課に問い合わせたが疑問は解消するどころか「疑惑」「疑獄」への思いに傾いてゆく。
本会はまず一般廃棄物業者が望んでいる「許可を与える運動」を起こした。この折衝は担当課の理不尽とも思えるような分厚い壁に拒絶されて立往生する事態になっていた。本年1月15日、他市において一般廃棄物業者が起こした許認可をめぐる訴訟事件に最高裁判所は「許可をしないのは違憲である」と判例を示した。これについて担当部長は「許可不許可は裁量者の判断するところであるから違憲ではない」と最高裁の判例より米沢市長の判断を優先させるというハチャメチャな説明や「県の指導を受けているから」とわけのわからない返事を返してきた。
4月、あまりの理不尽に、市長、助役、担当部課長の出席のもとに「市民と共に一般廃棄物問題を考える会」の開催を申し込んだが、安部市長は「時間をくれ」の一点張りで市民との対話などする気は微塵も感じられない。
そこで内容証明郵便にて会見を申し込み、ようやく5月実現する運びとなった。その前日に担当課長補佐から電話で「明日の会議は懇談会という名称にしてほしい。担当部長が経過をのべて説明するので、これから質疑応答という格好に願います」「形はどうでもいいですよ」と答え電話をきった。行政サイドで進行をされたら本筋に入る前に当たられた時間が使われてしまう。
そこで、会合当日になって「担当部長の説明は削除する」として直ちに、当市が抱える一般廃棄物問題の質問に入っていった。
驚いたことに当局は質問の一切に答えることは出来ず、後日文書にて返答するとのことで予定時間終了となった。出席した市民、議員、報道陣など40人ほどの方々には明らかに行政の廃棄物・資源物に対する取り組みは感覚的に乏しいもの、勉強不足と映ったようだ。
後日、質問への答弁書が郵送されてきたが要約すると「現行で問題なし」との内容であった。
市民の声に耳を傾けようとしない安部市政に大きな失望と、これでは米沢市が疲弊するとの思いが
6月市議会での質疑となる訳である。
質問議員は佐藤忠次議員と小島卓二議員の二議員。小島議員は鋭く「許可するのか、しないのか。イエスかノーかで答えてもらいたい」と佐藤議員は「競争原理の働く行政と違憲問題」を追求。それに答えて部長は法令・条令を並べたてた詭弁を弄して議員を煙にまくような答弁に終始した。
担当者のあくなき抵抗する裏側に新たな疑義が生じてくるものだった。

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