賛まる会が取り上げた「ザワ衆」問題

2004/08/04 (Wed)
賛まる会が取り上げた「ザワ衆」問題過日、米沢市に誕生した「サンマル会」の100回例会記念パーティが開かれた。
佐藤会長に招かれるままに懐かしく出席したが、隣の席に元国務大臣近藤鉄雄氏がおられた。
小生はサンマル会の創世時期に、彼らの相談を受け軌道に乗る時期まで手伝いしたことからサンマル会とは緑があった。
パーティの第一部は5人のコメンテーターによる「ザワ衆問題」だった。大方の意見は「米沢に限らず何処の地域にもある現象で、嫉みやそねみに悪意をもった行動をする人達」の行動だとして片付けられそうになったが、司会者に指名された小生は「敗者の論理として、その責任を他人に転嫁する伝統的な風習」だと答えた。
上杉家は謙信公以来、時代を左右した戦に勝利した歴史をもたない。川中島、関が原戊辰の役といずれも天下を分けた戦いであったが、敗北の憂き目にあっている。藩存続のためと民心を掌握するために、敗戦の責任を転嫁する必要が常に存在していたのではあるまいか。
小生は更に付け加えて言った「今以て、封建思想が蔓延し、すこやかに育っているムラである。その封建制にドップリと浸かって、お互いに叩き合いを楽しんだらいい」と多少の皮肉をこめた。
元来、人は他人の出世や高給を羨むものである。そして他人の不幸を悲しむ表の顔とは裏はらに、どこかで喜びを感じているものである。「人は己れの上に人をつくるを好まず、己れの下に人をつくるを喜びとする」
所詮、人は人間である前に雑食動物であることの自覚が必要なのであろう。
人間の知恵が生み出した各種の兵器は、どんな理屈をもってしても人間同志が殺戮し合う道具でしかない。豊穣な土地を求め、無尽蔵なエネルギーをもった土地を狙って、民族単位の離合集散によって血を流して獲得のために戦う畜生なのだ。いわば戦争は畜生道のなせる業だ。
目的を達成するには手段を選ばない。まさしく選挙戦といい、選挙を勝ち抜くためには何んでも有りとするわが国の選挙の実態である。
「勝てば官軍」の意識が被候補者に特に強いのは封建制がベッタリと張りついているからに外ならない。ある政治家は「人を動かすのに必要なものは、思想と金と女とだ」と喝破して小生を納得させた。同じ思想をもった同志ならば思想の前に団結する。が、残りの人間を靡かせるには「金」であり、歴史上の証明から「女」であろう。
どんな候補者も同じ思想をもつ有権者だけでは票数が足らないから、必然的に金で人を同調させようとする。ザワ衆とは、確たる思想をもった人物ではなく、「金力」などに蕩ける人物や時の風評に狂気して騒ぎだす群像に固定したいものだ。
ザワ衆結構! ド田舎であることの証明だ。米沢市に望むべくもないのは「パイオニァ的精神構造」であろうか。

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