やはり日本は滅びるのか

2003/12/02 (Tue)
モーニングショウで連日報道しているのが、ナント警察官僚らの税金のパクリ報道だ。推定総額80億円也。宮城県知事が追求の先頭に立っている。県警は知事の監査請求に対して関係書類無しとして、知らぬ存ぜぬの構えだ。警察の事務方による内部告発だが、証拠書類もそろっている。税金パクリの手口はこうだ。警察の捜査に情報提供してくれた人に謝礼金として金3万円程度の謝礼をする。本人名義の領収証もそろっている。が、本人が書いたものではなく事務方が書いたものだ。まして当該の本人は謝礼金などは受け取った覚えがないという。さらに領収証名義の人物は領収前に死亡している例も出てきた。客観的にみても明らかに作為ある支出である。
こうして全国の警察内部では、80億円もの税金が無駄に便われていたのだ。使途は飲み食い・餞別・慶弔費・ゴルフなどの遊興費だという。餞別や慶弔費などはあくまでも個人的な支出に属するものだ。宮城県ではさきに検察庁の税金無駄使いをオンブズマンが告訴。判決は出たが決定的な証拠に欠けるとして無罪の判決が出たが、裁判所は事実があったことを認めた判決でオンブズマンの勝利にみえた。
最近、警察官の汚点が続いている。だが、部下に範を示すべき上層部が腐っているのでは、何をか言わんや、空いた口が塞がらない。発展途上国では買収でカタがつくという話は聞いている。これでは禁酒法時代の暗黒社会ではないか。日本のアンタッチャブルいでよ。政治家も金に汚れ、警察官僚は税金に汚れた。警察官僚の横流れの場はパチンコ業界である。どれだけ汚れれば済むというのだ。滅びの前兆であることは確かだ。
表向きは謹厳実直な態度で悪を取り締まる警察官も、所詮は裏にまわればいずくも同じ税金のパクリ屋だ。国民をどんな顔して取り締まれるというのだ。
米沢市役所の下水道課では、空出張などで裏金をつくり、建設省役人の接待に使っていたのは有名だ。これでは全国津々浦々の裏金パクリ総額は天を突く勢いではなかろうか。
「裏」という文字の中に「表」という字が巧みに隠されている。文字をつくった人物は人間のサガを熟知していたに違いない。裏はやはり後ろめたいのであろう。
うらを見せ おもてを見せて 散る紅葉 良寛

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