新市長の誕生で米沢の流れはどう変わる ~選挙戦の流れから~

2003/12/01 (Mon)
◆ キラ星のごとく陣営を飾った大久保陣営はなぜ破れたか?票は頭をさげて貰う性質のものである以上、頭の高い連中が一票集めに奔走するわけがない。自明の理である。要するに動かなかっただけのことだ。顔で票が集まると自惚れている認識の誤算があった。頭を丸め、切腹するだけの気概のある人物がいるかどうか。男子ならば少しは恥というものを知るべし。
◆ 市民の市職員に対する反発は曰を追って激しさを増していったが、キッカケは六中体育館の新築工事見積もりの間違いを、詫びるどころか「過去にもあった。マニュアル通りで落ち度はない」と総務部長が突っぱねた公務員の不遜な態度が、多くの市民の感情を逆か撫でしていた。「公務員とは国民に奉仕する」と規定されている。本来「奉仕」という意味は広辞苑では「慎んでつかえること・献身的に国家社会のためにつくすこと」と記載してある。また奉仕とは「安価に売ること」だが、この不況の最中公務員と一般企業労働者との給与の格差が大幅に開き過ぎたこと。したがって、米沢市の改革の第一は市職員の給与の見直しと、大幅な給与カットが最重要案件とならねばならない。来年度の予算を計上する場合、税収の大部分が職員の給与で消える恐れがある。基金を取り崩すなどして誤魔化すような予算は許されない。職員の給与だけで他に仕事ができないような予算編成を組むような市長ならば直ちにリコール運動を起こすくらいの改革が責務だ。
◆ 大久保陣営の職員は選挙の結果に「トンネルのはじまりだ」と嘆いて、長市政の再来を予測して気炎をあげていたが不遜だとの謗りは強い。
◆ 大久保敗退の原因は自民党県議、後藤源・武田誠によるえげつないほどの「野村叩き」が原因だ。野村の自民党推薦は当然のことであるのに、いそいで大久保を入党させるなどして「後日、憂いなきよう自由投票にする」と強引に推薦方を妨害したこと。さらに野村の病気による不出馬声明に「完勝だ」として祝杯をあげた事実が市民の反感を買ったこと。
◆ 大久保候補自身の態度にも問題が浮上していた。塩井で探ってみると地元ながら個人の評判がすこぶるよくない。地元だから表面上は支持するような顔をしているが「挨拶もしない」「部落の行事に一円の寄付もしないどころか、一切協力もしない」米沢ことばで「あつげなヤロ」が多かったことだ。とはいうものの「動員されて会合に出てみて驚いた。これじゃ当選間違いねえ。祟りがあるから悪口さ蓋すんべはァ」
◆ 大久保候補のスポンサー的存在の金子建設社長談話「4,5千票の差で勝ったようだ」は投票3日前。認識があますぎる。おなじ3日前に学会の副会長が来米して学会票を安部に流すように指示している。気づいていないお粗末な陣営だ。
◆ 中立を守りたかったエンタケは、永田町の圧力で近藤洋介の伸張を止めるためにエンタケ中立を守れず安部陣営の応援にまわったこと。
◆ すでに投票日の午前10時過ぎには「安部ダントツ有利」の一報が入っていた。ある有志の出口調査によるが、大久保断然有利とされた投票所で調査したもの。
◆ 高橋幸翁嫌いが中央部に根強く、投票率の向上とともにその批判票が生きた。
今回の市長選挙は「捩れた選挙」だったと言えよう。いくら継続は力なりだとしても、安部三十郎氏に全幅の信頼を寄せて投票した人は少なかったはずだ。政治・行政経験がないという不安感は市民のだれしもが持ったことだろう。一方、行政経験の豊富さに加えて、市の命脈を決する企画畑を専門に歩いてきた大久保候補である。入材としてかけがえのない逸材であったことに間違いはない。しかし、市民は彼を否定した。ここに米沢市民の不幸があると思わねばなるまい。米沢市民が大久保候補に関係のないところで、怨念や面子のためだけに選んだというキライが強いからだ。それだけに人物が枯渇した米沢市だと自覚しなければなるまい。捻れに捻れた市長選挙だと見る。高橋市長はわずか28票の僅差 で長市長の三期目を阻止した。この選挙は燃えに燃えた選挙戦だった。が、以来高橋には有力な対抗馬がなく20年の長期市政を担当してきたが、20年という時の流れは人間をかくも不遜にするものか。高橋は人の意見に耳を傾ける姿勢に欠けてきた。そのことがどれだけ米沢の市政のマイナスの要因になってきたことか。彼が企画して精力をそそいだ防災街区の建設の現状をみるに、一昔の振わいはなくシャッター通りになりはてたではないか。いまさら、中心商店街の計画などは高橋の手で起こすべきではない。高橋にはその能力に欠けているからだ。ハードな面は出来るだろう。問題はソフトの部分が全くゼロ感覚の人間だ。南部区画整理事業の失敗は、市長、時の遠藤助役ともども一度も当該計画地に顔を出していないのだ。ひとり東光の反対運動のためと事を治めようとしたが、実際は高橋市政の失政であることは明らかだ。総事業費135億円、完成まで15年という米沢市にとって未曾有の大事業であったはずだ。市長は自分のメンツを捨て、頭を低くし反対住民の説得に歩くべきだった。これを失政と言わずして何という。新市長よ。少なくともリコール運動が起きるような市政はゴメンだ。米沢市民の英知を結集することに心がけて市民とともに米沢市を再生させる努力をしようではないか。
◆ 書込みの多かった「投票用紙の候補者名の順序」について
選挙管理委員会の答え 書込みの順番は選管の長が抽選で決定することになっているという答えだった。無諭、抽選には立会人がいてのことだ。という。

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