国会答弁の「適切な言葉」

2004/04/13 (Tue)
国会中継を見ていると「粛々と受けとめる…・」などと、バカ丁寧な古語を使った答弁を見かける。だれにも分かるような平易な日本語を使ってなぜ答弁しないのだろう。だれもが抱く疑問であろう。その謎は国会答弁用に用意された官僚言葉手引きがあるからだ。①「前向きに」 遠い将来にはなんとかなるかも知れないという。やや明るい希望を相手にもたせる言葉。
②「鋭意」 明るい見通しはないが、自分の努力だけは印象づけたいときに使う。
③「十分」 時間をたっぷりかせぎたいということ。
④「努める」 結果的には責任を取らないこと。
⑤「配慮する」 机の上に積んでおく。
⑥「検討する」 検討するだけで実際にはなにもしないこと。
⑦「見守る」 人にやらせて自分はなにもしないこと。
⑧「お聞きする」 聞くだけでなにもしないこと。
⑨「慎重に」 ほぼどうしようもないが、断りきれないとき使う。だが実際には行なわれないということ。
田舎のオッサン議員たちも、時々使うことがあるから議会は楽しめるものだ。

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