戦いすんで曰が暮れて

2003/11/29 (Sat)
いまだかって、こんなに冷ややかな米沢市長選挙は経験がないと多くの人がいう。そしてまた、こんなに公務員出身候補に対する反発が出るとも予想できなかった。さらに、高橋市政と業者癒着の疑惑がこれほど市民に根強く浸透しているとも思えなかった。たしかに高橋市政は長過ぎたきらいがあり、高橋市長の冗舌が市民に飽きられてきた感もある。市民の声は高橋亜流はもうたくさんだの大合唱で激しい。大久保陣営とすれば迷惑至極な流れであろう。
大久保の官僚主義も嫌われている。だからといって市民の選択肢は一つだ。大久保候補に高橋市長の影があり金子・太田建設の影がある。といって拒否したところで、安部三十郎候補は実務上の不安が残る。それではヤケクソで斎藤候補に投票するかどうか。
切磋琢磨する市長選挙ではない。市民が素直に安心して投票できる人物像に欠けていた市長選挙だったといえよう。「99%決まった選挙さオラは投票場サ出掛けないネ」という商人もいる。理由を問えば「大久保に決まってるべ。あれだけの議員がガン首そろえているんだ。負けるわけねえべ」と常識論を笑い転げながらブッテいる。
いずれにせよ絶叫型、泣き声型の選挙カーも、8時のゴングで運動終了。お疲れ様で した。米沢はしぐれとともに普段の闇に戻っている。明日の今頃は開票作業がはじまる時間だ。どの候補者が当選しても米沢市の不幸だという声もたしかにある。しかし、それは候補者に対して失礼というものであろう。米沢市民にそれをいう資格はないのだ。
朝の挨拶は投票場で交わそうでないか。棄権だけは避けたいものだ。

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