議会の珍事

2004/03/19 (Fri)
米沢市の来期予算案が議会をすんなり通過した。常に共産党議員からのイチャモンが名物視されてきたものだ。 共産党議員の弟、市長の兄、兄弟愛は美しいというべきか。市立病院の東北大学医学部の教授への寄付行為は各地で波紋を広げているが、米沢市からも、ご他聞にもれず市民には内緒の黒い寄付がなされていた。 市民監査請求によって「市長の責任で市民に返還すべきだ」との結論が出た。官のやることにも限度があるということだ。早急に返還すべし。市長といっても高橋前市長が返還すべきものか、安部現市長が返還すべきであるか? たしかに、寄付行為は前市長時代に行なわれたことだ。だが、官組織はうまくできていて、市長の座をはなれた途端にすべて責任を追求されることはないのだ。後任市長が前市長の後始末をしなければならない。一般社会では許されないことだが官はそれでも正しいのだ。
市内オンブツマンの監査請求によって、市立病院が東北大学医学部教授にあてした寄付行為は越権行為だとして指摘された問題。議会は当該案件を来期に見送ることを正式に決定した。教授の要請に応えなければ医師の派遣が無理になるという配慮から生まれた税金による寄付行為である。「白い巨塔」東北版をまざまざと見せられた、医学部教授の思いあがりの独善以外の何ものでもない。 さて、この問題、対処を一発間違うと今後に尾を引きかねない。市民の医療に直結する問題だけに腰のひけた議員感覚では解決できるとは到底思えない。教授や医師たちには比較的社会性に欠けるきらいがある。しかし、社会的評は高く、経済的にも恵まれた立場にいる。それでいて対処する相手が病める弱者である。この問題、教授らは舐めてかかっているような気がする。「寄付がないと研究ができないのだ」というわがまま者である。市民が怒らないで誰が怒るのだ。

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