日本にもある勝ち組とは

2004/02/26 (Thu)
勝ち組は北朝鮮だけの事象ではないらしい。事実、財務官僚の蓄財の動きはまさしく勝ち組たらんとする謀略である。財務官僚は税収に関して吝嗇であるのに、自分たちは退職金を沢山貰い、天下りを繰り返すたびに巨額な退職金を受け取って税制の恩恵にたっぷり浴している。その税制とは源泉徴収制度である。この制度は1940年に始まった軍費調達を捻出するためにヒットラーがはじめた税制を東条首相が真似て導入したものだ。
以来、いまだ続けられていて財務官僚の蓄財を助けているというわけだ。「日本の官僚はタカリ集団だ」それを可能にしているのが400兆円を超す財政投融資だ。財役で特殊法人や関連法人を沢山つくって退職金を貰い、優遇措置を受けて蓄財するのだ。ちなみに中央省庁の官僚は、50才をすぎた頃に一人が事務次官に昇進するのを機会に同期の者は皆一斉に退官する。
彼らはその後20年間にわたって出身省庁から「世話してもらう」つまり、2-3年ごとに天下り先を世話してもらうのだ。天下りする度に退職金が入る。だがだれも退職金の異常優遇税率を追求しない。官僚出身の国会議員は全国のおよそ3割りを占め、その多くが自民党だ。彼らは自らと古巣の同窓生が恩恵を受けている制度が、いかに国民にとって損失であろうとも問題提起はしない。野党もしない。彼らは官公庁労に支えられており、これまた口をつぐんでしまう。
かくして悪癖ははびこりつづけてられていくのだ。これでも日本は先進国だとして誇り得るだろうか。

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