産地格差が消費者を直撃

2004/02/08 (Sun)
猛烈な吹雪の北陸道を旅して教えられた。佐渡の寒鰤は大間々の本鮪と並んで私らの口に入らないが、ならば富山湾の氷見の寒鰤を食したいものと現地の民宿へと走った。着いてみて驚いたことにホテルと見紛うような建物が氷見では民宿なのである。魚の食通という人たちは昼食時をめざして氷見に集まり、早朝揚がった魚を賞味するのだと教えられた。
夜の宴会で食するよりは、昼ならば魚の鮮度がはるかに高いからにほかならない。面白いのは同じ氷見で揚がった魚介類だが、観光客が集まる観光魚市場の値段と比べて、隣町の新湊では半分値で買うことができ、地元の業者や客は新湊町に買い出しにいくのだ。
おなじ富山湾でしかも氷見の大某網で採れた魚が、名の通った氷見では倍近い値段で売れて新湊では半分値段。その秘密は観光政策の違いなのであろう。春には全山桜という富山県一の桜の名所をつくり、山の展望台から眺める日本のエーゲ海富山湾にそって立山連峰の威容。自然との調和を巧みに演出した氷見市の頭脳が寒鰤を倍値にして売れまくっているのだ。
米沢にも商工会議所があり、観光協会がある。上杉の祭りも市民からの寄付の拠出によって観光客には見せるだけの行列と川中島の模擬合戦だ。行列を見て思うのは、合戦の場をめざして出陣するにはあまりにも勢いが無さすぎる、むしろ敗残兵の帰還行列が正解だ。演出力とはいわないまでも、リングに上る戦士のように勢いのある行進を指導していただきたいものだ。せめて、赤字財政を闇の中で構築し、あげくのはてに責任追求を避けるように集団逃走した米沢市の要人達に喝を入れるような勇壮な軍団の出陣をみてウサを晴らしたいものだ。

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