葬儀の季節に考えること...高額な僧侶のお布施

2004/01/20 (Tue)
葬儀は結婚式などと違い、突然起こる不慮の出来事である。したがって、互助の性格によって、寄せられた香典で葬儀費用は賄われたものである。が、近年の葬儀は様変わりして葬儀で赤字を出す家庭が多くなってきた。赤字は喪主と家族の重い負担となって苦しむことになるが、その原因となっているのは何であろうか。葬儀にかかせないものは導師(僧侶)のお布施と最近使われてきた葬儀場の費用である。まず、導師の高額なお布施に問題はないか。どんなに考えてみても導師のお布施は高額だとの結論に達する。お布施はどのような基準で請求されるものであろうか。本来は「お気持ちで結構です」という僧侶もいるが、枕経をあげにきた僧侶は哀しみに伏せている喪主に向かって「導師は50万円、 伴僧は一人8万円ずつで、伴僧様は何人か?」と直談判である。まして、僧侶の言葉を信じて、気持ちで30万円包んだら、晩になって僧侶の妻から20万たらないから、すぐに届けろ」という電話が入ったという話も聞いた。壇信徒の少ない寺はたまにある葬式のお布施が収入源であろう。それにしてもお布施は高額であるという謗りは免れない。山形県内では米沢市が高額だとされている。僧路はお布施の基準を示すべきである。まさか談合した価格ではあるまいが僧侶の面目次第で価格はきまるのであろう。しかし、高額なお布施では葬儀の形態すら考える必要に迫られてくる。いわく、新式で人前結婚があるようにお経の必要としない人前葬儀も生まれてくるだろう。いわゆる僧侶を介在しない献花だけで済ます形式や音楽葬などが増えるのではあるまいか。それには寺に縛られない市民霊園の造成と運営が用意されなければならない。葬式革命は必ずや近い将来に起こりうるものだと信じたい。原因は僧侶と葬儀屋のビジネス化に去来するものである。

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