改弦更張という言葉に学ぶ

2004/01/19 (Mon)
中国の古典「宗書」に為政者がとるべき大事なことが記述してある。「いわんや天下を治めるには、この要(要項)いずくんぞ忘るべけんや」
いわく、天下を治めるには、琴の要項に従って国家の「弦」を改める必要があると説く。琴の本体と弦との間の「琴柱(ことじ)」は、演奏中に移動することによって音の高低を変える重要な部品だ。西洋楽器では「駒」といって移動することはない。「宗書」が記述するのはその大切な琴柱に膠(にかわ)をぬって琴柱を移動できないように固定することを戒めている。これを「琴柱に膠す」という故事とされている。この意は、これでは臨機応変の才を欠き、融通のきかないことを指す。そこで膠を剥がす手は一人よりも二人が良いに繋がったことが記述されている。ようするに、四角四面な決りを盾に、頑固で一切妥協しない為政者では国民が困るということである。
米沢市も時に応じて臨機応変な行政を行なうことが寛容なことである。

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