納得できない行政の網

2004/01/16 (Fri)
他市から大手古紙回収業者の参入によって、行政担当者が慌てだしている。当該の古紙回収業者が役所に出向くと、その許可をめぐって難癖とも思えるような態度で、いかにも業者の参入を迷惑しているがごとき振る舞いをしているようだ。一般廃棄物処理業の許可については「既存の業者の数で間に合っている」からと言って、許可を出さないつもりらしい。既存業者を保護する立場で 競争を避けたいとする担当職員の考えらしい。だとすると、職業の競争原理を否定することになる。いかなる業界でも新らたな参入によって利益が左右されるからだが自由競争の原理は変わらないはずである。業者の選定はあくまでも自由であるべきで、業者同士が切磋琢磨することによって、便利さが増すのは市民である。業界に許可制を持ち出すのは役所のセクト主義で、本来は余計なお世話である。市民本位に考えるならば自由競争を阻止するかごとき枠を設定すること自体、単なる行政のエゴであるか行政マンの毒饅頭嗜好なのかの疑いが出る始末だ。たとえばパッカー車(圧縮収集車)使用は市では間に合う台数があるからと使用するのに面倒な手続きがいる。本来、どんな車を使用して古紙集めしようと本人の自由な裁量でいいはずだ。古紙回収業者に規制をかけるとは何事。米沢市民の姑息さが他市から嫌われるゆえんだ。合併問題でどこの町も米沢との合併を拒否する理由の一端を見せられた思いがする。
一般廃棄物収集を望んでいる業者に許可を与えない基準も行政のエゴか毒饅顕かのどちらかに思えるのだ。
いずれにしても、市民が古紙回収によって収入になる時世到来なのだ。市民が潤うことを、なぜ行政が介入しなければならないのだ。
市民単位、町内会単位で自由に古紙で収入をあげればこんな良いことはないはずだ。事実、団地や学生寮など単位に動きはじめたところも多い。
古紙価格は以前と違って「国際相場」が主流になっている。米沢市は長年にわたって古紙回収で市民の手になるメリットはゼロだった。
他市からの業者参入によって、市民ははじめて収入になることを知ったのだ、いかに米沢の業者が市民を騙していたかの証明だが、行政まで介入する理由はない。「古紙回収市民協力会」を結成する動きがあり、すでに第1回の会合を開いているようだ。

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