そこまでやるか三十郎市長

2014/01/25 (Sat)
そこまでやるか三十郎市長混迷を極める新文化複合施設の建設について、一億六千万円の追加予算を1/24の産業建設常任委員会に諮られたので傍聴した。
【委員名簿 木村芳浩(委員長) 小久保広信 鈴木章郎 佐藤忠次 齋藤千惠子 渋間佳寿美 小島卓二 佐藤ひさし議員】
内容は、地盤改良工事で【アクシデント】・【想定外の事態】が起こり追加予算が必要となったからだと言う。
それは「以前建っていたサンホーユーの浄化槽が予想以上に頑丈で、当初の工法では無理な為、日本に二台しかない機械のケーシング工法で工事を行なわなければならず、費用が一億六千万円が更にかかる」との説明があり、資料を手にした。
資料Ⅰ

上をクリックして参照してもらいたい。
この方法は、ポポロビル跡地の購入が不可能となった時「ポポロビル裁判後」「天満神社跡地」「まちの広場跡地」の三案を提示し、「まちの広場跡地」が一番有利と議員及び市民をだました時と同じ手法である。
即ち、解決策資料を提示し、他に方法は多数有るにも係わらず、選択肢はこれしか無いとの思考誘導を行い、目的達成の為には次の資料Ⅱの様な「嘘」も平気で駆使し、議員に決を迫るやり方だ。
資料Ⅱ

これは「天満神社」への施設建設が「まちの広場」より高く付くと説明した当局資料である。
お分かりと思うが、この案は「まちの広場」を残す訳であるから、四億二千万円の費用は発生しないにも関わらず、これを計上し「まちの広場」の方が建築費は安いと嘘をついた証拠書類だ。
且つ、この時御丁寧に「天満神社への建設は設計に時間がかかり、平成二六年度末まで完成出来ない。よって40%の国の補助金がもらえない」と「嘘」の説明をした。
資料Ⅲ

このように今回の追加予算での完成は平成二七年度である。
当然、議員より「平成二六年度末まで完成出来ないと40%の国の補助金がもらえないと説明してきたでは無いか」との質問が為されが、驚いた事に我妻課長は「予算さえ付ければ一年の工事遅れは補助金がもらえる」との説明を行なった。
これには「二六年度完成が必須とした今までの説明と違う」と当然会場は騒然となった。
資料Ⅳ

中頃に表記されている「その他の工事等」であるが、これは金子建設が入札したとき既に計上されていた経費である。
よって今回の三千八百万円は天満神社と同様、二重計上となる訳だが、このカラクリは渋間議員に見破られ、追求されたが「大した額でない」とも取れる当局側説明に、これ又会場は騒然となった。
資料Ⅴ

これでお分かりのように、当局は浄化槽の存在を以前より知っていた筈であるから、地質調査の段階で検討すべきであるが、これを事前に見積に計上すると「まちの広場への建設が一番安い」とする当局説明の「嘘」がバレてしまう為、今まで隠蔽していたのであろう。 今更【アクシデント】・【想定外の事態】とは片腹痛い。
新文化複合施設の建設は、ポポロビル跡地が入手出来ない事を議会に報告せず隠蔽し、議会を騙して議決を得た公金支出より始まった。
その後も「嘘に嘘を塗り固め」「議員を籠絡して」の施設建設は、当初一六億円から始まった建設費が二八億円まで膨らみ、今後も更に増え続けるであろう。
そして完成した暁には年間二億円を超える維持管理費が発生し、これから減り続ける米沢市の人口は、市民にとって後々の大きな負担となる。
本日、産業建設常任委員会を傍聴し、各議員が鋭く問題点を指摘する姿にエールを送りたいところだが、恐ろしいのは委員会であれだけ反対した議員が、本会議場ではコロッと当局案に賛成する現実である。
当局希望は「全国に二台しか無い機械なので、二月中にケーシング工法の発注をしないと完成が遅れる。その為2/5に臨時議会招集し、そこで補正予算を承認してほしい」との事だ。
当局は懲りもせず「この期間に購入すると安いですよ、これを逃すと高くなりますよ」と前回使った「期間の利益喪失」という手法で議員と市民を騙そうとしている。
これまでの経過から議員に正しい判断を求めるのは心許ない。
そこで「まちの広場を愛する市民の会」の佐藤雄一郎代表は「議会基本条例を遵守し、議決前に市民の声を聞く会を開くべし」「止める勇気も必要」と要望書を提出した訳であるが、市民の声を聞かず前回同様スンナリ増額補正予算を承認する議員団であれば、賛成した議員のリコール運動も起こるであろう。
三十郎市長の意のままにコントロールされる議会は「議会制民主主義」の崩壊である。

何様のつもりだ!!≪ | HOME | ≫市議会議長宛に要望書提出される!!
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