小説「現代国盗り物語」その7

2023/10/27 (Fri)
小説「現代国盗り物語」その7元官僚Aは、「観光アドバイザー」の称号をフル活用して、観光課職員に「米沢市版DMOを中心とした観光地域づくり」をやろうではないかと提案し、その計画を披露した。
その計画書には、“デジタルトランスフォーメーション”・“プラットフォーム”・“コンテンツ”・“プロモーション”・“ブランディング”・“デジタルアーカイブ”等の馴染みの薄い横文字が羅列されており、「さすが元官僚A、素晴らしい計画だ」と訳も分からす賞賛する観光課職員だった。
続けて、Aは「第4期米沢市観光振興計画」の中に「“米沢市版DMO米沢観光推進機構”を設けましょう」と提案し、元会社役員Dの会社を包括(ひっくるめる)して運営する計画を得々と述べると、市長始め低レベルの観光課職員は何の疑問も持たずにAの提案に賛同するのであった。
米沢市では2021~2025年「第4期米沢市観光振興計画」を策定して、現在、計画の目的である「観光でまちおこし」を具現化しようとしている時期であるので、あえて“米沢観光推進機構”を設ける必要はないのだが、元官僚Aの、設立目的は「お縄にならない、公金を詐取する」にはどうしても“米沢観光推進機構”を設ける必要があった。
小説「現代国盗り物語」その8に続く

小説「現代国盗り物語」その8≪ | HOME | ≫小説「現代国盗り物語」その6
コメントフォーム

この記事へのトラックバック

この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)