小説「現代国盗り物語」その3

2023/10/23 (Mon)
小説「現代国盗り物語」その32023年米沢市長選挙の候補者の人選に成功した我が輩だが、選挙戦でベタ負けしたのでは、4年後の当選も危ぶまれるので、選挙対策として米沢の若手企業家と彼を結びつける策を思案した。
市長候補Aと地元の若手企業家とを結びつけ、彼らを選挙戦の活動部隊として働かせる策は次のようなものだ。
彼らに「まちおこし・地域再生等を計画したら、国からの補助金・助成金・負担金等を貰ってやる」と持ちかけ、その仲間に市長候補Aを加えて、Aに国への申請を任せる。
市長候補Aは元官僚なので、国からの貰えるそれらの申請はお手の物、国からのお金を手にした彼らはAに心酔して「次期米沢市長選に応援しよう」と自然発生的に市長候補Aの応援団が結成された。
米沢市の予算からピンハネを目論んでいる我が輩であるから、議会の予算承認に市会議員を抱き込む必要があると思い、市長候補Aの応援団の一人Cに「市議選に立候補しないか。自民党として我が輩が応援してやるぞ」と持ちかけると二つ返事で承諾するCであった。そしてCは市議選に立候補し、見事に上位当選が果たせたのであった。
ここまでは仕込みの段階で、我が輩に取っての金銭的メリットはないが、市長選候補A、米沢市長B、市議Cを上手く利用して大金を手にするのが次の策だ。
小説「現代国盗り物語」その4に続く

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