中国の覇権

2023/03/18 (Sat)
中国の覇権アメリカとソ連が覇権を争っていた時代があったが、ソ連は解体し、近年では中国の台頭が著しい。
今般、習近平国家主席はロシアのプーチン大統領の招待を受け、20~22日の日程で訪露することが報じられ、両国間の協力関係の強化を図ると同時にウクライナ情勢について協議する見通しという。
注目するのは習近平氏をプーチン氏が招待したことだ。プーチン氏の思惑は、軍事的支援の要請もあるだろうが、ウクライナ侵攻で一年間戦って成果が見られない現況に、嫌気のさしたプーチン氏が、習氏にウクライナ戦争の終焉後を相談するのではと考えたい。
この場合、ロシアに取ってのメリットはもちろんだが、中国に取ってもメリットがなければならない。
中国は今月、断交していたイランとサウジアラビアの外交関係正常化を仲介した。このことによって中国に対する各国の評価はたかまるものと思われる。それに続いてウクライナ問題を解決したなら、世界の覇権を目論む中国に取ってこの上ないメリットがある。そして、そのチャンスを与えたのはロシアだということで恩を売り、中国からの援助を勝ち取るメリットも生じる。
アメリカも覇権を狙っているだろうから、世界情勢はそれ程単純ではなかろうが、中国の軍事的支援を受けたロシア軍が、ますますウクライナ侵攻を強めることだけは御免被りたい。
【覇権】
政治的、又は経済的、軍事力に力を持つ国家が他国を支配統制すること。

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