画期的な判決

2022/11/04 (Fri)
画期的な判決住民が県に対し「2,090万円の公用車センチュリーを購入したのは違法な支出だ」として、購入を決めた村岡山口県知事に費用を請求するよう求めて告訴した。
一方県は「車種の選択は政策的な側面が極めて強く、合理的な判断だ」として訴えを退けるよう求めた。
この裁判で、山口地方裁判所は「本件の契約は裁量権を逸脱または濫用した財務会計上の違法行為で、知事がこれを阻止せず指揮監督上の義務に違反した過失も認められる」として、県に対して村岡知事に費用2,090万円を請求するよう言い渡した。
住民が行政を相手に裁判を行っても、裁判所は「行政の裁量権の範囲内である」として住民の訴えを退けるのが通例だが、この判決に原告側の内山新吾弁護士は「司法として行政の税金の使い方や決め方に対して大きな警鐘を鳴らした判断で画期的な判決だ」とコメントしている。
国民の多くは「日本は民主々義国家」と認識していると思うが、差に非ず、小生は「管主々義国家」であると思っている。と言うのは小生は何度も本市を相手取り「違法な公金支出」を訴えたが、全て「行政の裁量権の範囲内である」として退けられた。
そこには「数多い住民の話をいちいち取り上げていたのでは、円滑なる行政運営に支障を来す」との考えから、江戸時代の「お上にもの申す不埒なやつ」との思想が今でも引き継がれている。
もし、この考えに抗い「住民勝訴」の判決を下した裁判官は将来の昇進は閉ざされると聞いているので、今回の判断を下した裁判長の将来に興味津々。
県はこの裁定に従わず、控訴するかもしれないので、判決に対する山口県の対応に注目。

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