山形大学xEV飯豊研究センター(飯豊町)の怪!! ⑤

2021/04/20 (Tue)
山形大学xEV飯豊研究センター(飯豊町)の怪!! ⑤後藤幸平町長が掲げた「飯豊電池バレー構想」に専門職大学の誘致がある。
内容は仙台の赤門自動車整備大学校を経営する学校法人赤門学院が飯豊に私立4年制大学の「モビリティシステム専門職大学」を開校し、「電池」「駆動」「車体」「情報」を柱に、電池とモーターで動く様々なシステムを学習するのだという。 そして専任教員の4割以上は実務家教員(企業などで活躍した優秀な方)で、最新の活きた知識と技術を学べるとある。
開学に向け、2019年10月に文部科学省へ申請し、本年4月に開校すると広報していたが、未だ開校したとは報じられていない。山形大学xEV飯豊研究センターのつまずきで「飯豊電池バレー構想」が大きく揺らいでいるように思えるが?
新しく大学を開学し運営するには相当難しい問題をクリアしなければならず、まして永年に亘り継続するには高度の経営ノーハウを必要とする。
30数年も前の話になるが、時はコンピューター時代の草創期で、各企業が自社に合ったアプリケーションソフトを求めていた。それに伴い、各地にコンピューターアプリケーションソフトの開発会社が設立され、システムエンジニア(SE)がもてはやされていた。
当地、米沢にも白布温泉に向かって泉町踏切を越えた右手にソフト(アプリ)開発会社の高層ビルが建設され、それに付随して同敷地内にアプリを学ぶ学校も開学された。
開校間もなくして、知人より「学校運営に手を貸してくれないか」との依頼があったことから、早速校長と面接し小生のやるべき仕事内容を尋ねたところ、学校運営には金が掛かるので「企業からの資金集めが仕事」だと言う。
企業が学校に資金を提供するには、開発しているアプリが優秀であるか、卒業生が優れたSEとして採用できるか等のメリットを期待するものなので、その辺を質問したが、とても小生が考えるレベルに開きがあったので丁重にお断りしたことがあった。そして間もなく学校は倒産した。
その頃、特許保有件数世界一の西澤潤一教授が東北大学にいて、多数の企業が資金提供を申し出ているテレビ番組が放映されていた。そして西澤教授の指導を求めて入学した学生に、舛岡富士雄氏、江刺正喜氏、小柳光正氏等がいて、その後、世界に名を馳せる研究者となった。
自動車無しでは考えられないこの時代に、電気自動車や自動運転の車の草創期を感じ、それに伴う技術者の養成を目的とする飯豊町の「モビリティシステム専門職大学」の開学は時代にかなった計画だが、小生は30年前の経験を思い起こし、飯豊町はこの「難事業」をどう達成するか興味津々であり、成功することを祈る。
【完】

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