大沼の破綻に思う

2020/01/28 (Tue)
大沼の破綻に思う大沼は1700年の創業で、松坂屋、三越に次ぐ全国3番目の老舗だが27日山形地裁に自己破産を申請した。 これも時代の変革か。
大沼米沢店がオープンしたのは50年前の1970年。その頃の大沼界隈は本市一番の商店街で大変な賑わいであったが、モータリゼーションの到来と大型店舗出店の規制緩和により、賑わいは中心市街地より郊外へと移ることとなった。
これは全国的傾向から、国は「中心市街地活性化法」を制定して空洞化する中心市街地へ援助の方針を打ち出し、本市でも安部市長時代に「米沢市中心市街地活性化基本計画」を策定してそれに取り組んだ。
しかし、それとは別に松田俊春病院長の「中心市街地活性化計画案」を知る人は少ない。
下段に計画図を掲載したので刮目願いたいが、現在の「西條天満公園」に病院や福祉施設、周りに店舗や集合住宅を建設して、車無しで生活出来る「中心市街地」を提案している。
これだけの大規模計画は、行政・商工会議所・近隣商店の協力を得なければ実現不可能で、松田俊春院長が各方面の方と折衝しているとの噂を耳にしたが、行政・商工会議所・近隣商店の誰に聞いても「そんな計画は知らない」との返事が返ってくる。
関係者が口を噤(つぐ)むのは「安部市長が図書館建設に夢中で、松田計画に市民の関心が向けば図書館建設が難しくなるので箝口令を敷いたのさ」とか「松田氏計画では相当の金額が動いたが、その使途が曖昧なため触れられたくない人が居るからさ」等、中心市街地のミステリーだ。
話は大沼デパートに戻るが50年経過した建物は、市庁舎、市立病院と同じく取り壊しの対象だが、自己破産した会社でその費用を負担するのは不可能だろう。
過日、鬼怒川温泉街で倒産したホテルが放置され、外壁の落下や、不審者が住み着くことや、害獣の住処になっていることで、安全・衛生・景観の悪化から、行政は善処したいのだが、所有者不明や所有者の資金難問題で事が進まず困り果てた状況が放映された。
本市でも早急に善後策を取らなければと思うが「中心市街地活性化は民間活力で」と議会答弁した中川市長であるから期待は薄い。


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