地方消滅!!

2020/01/10 (Fri)
地方消滅!!一月中旬を迎える今日、このように積雪の無い米沢は記憶に無く、これなら本市の人口減少に歯止めがかかるのではと思う昨今であるが、昨年11月末に79,913人と8万を切った本市人口は12月末では79,878人と人口減の流れは止まらない。
2014年に増田寛也元総務大臣は、「2040年に523の自治体が人口10,000人を切り消滅の可能性が高い」とする、著書「地方消滅」を出版し大きな反響を呼び、各自治体は人口減少への対策に取り組んでいるが、なかなか成果を見られない現状にある。
しかし、つい先頃酒田市は宝島社『田舎暮らしの本』2019年版「シニア世代が住みたい田舎部門」で1位に選ばれ、世代を問わない「総合部門」でも4位に選ばれた。
酒田市の丸山至市長は「移住する人への支援に加えて、鳥海山をはじめとする豊かな自然や、高齢者どうしの交流の促進にも取り組んでいることなどが評価されたのではないか」と述べ、このように努力する地方自治体とそうでない自治体間では人口減少率に大きな差が生ずるのは必至と推測する。
増田氏の著書「地方消滅」では人口減対策として諸々の課題を挙げているが、「地方に魅力ある雇用機会を創っていくかが重要テーマ」と位置づけている。
雇用機会を創るには「企業誘致」や「地場産業の育成」等が考えられるが、以前中川市長と面談したとき、市長は「企業誘致をしても従業員を補填出来ないから・・・」とネガティブな考えだった。
又、商工会議所は市長宛に「中小企業への支援」等、6項目の要望書を提出したがその無策ぶりに呆れかえったという。
このような流れを止めるなと公約した中川市政が、80億円に迫る市庁舎と200億円規模の市立病院を建設した借財は30年ローン返済と想定されるが、増田氏の計算によると30年後の米沢市人口は5万人を切るとの予想である。
かつて10万市民を目指した米沢市が7万人台の地方都市となった現実に、雪の少ないことを素直に喜べない2020年の年頭所感である。

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