上杉鷹山公入部250年

2019/10/05 (Sat)
上杉鷹山公入部250年
9/28表題の記念事業として市は「今、上杉鷹山公が語りかけてくれること」と題し、作家の「童門冬二」氏の講演会を伝国の杜に於いて行った。
氏は当年とって92才のとのことだが、1時間立ちっぱなしのかくしゃくたる語りで、鷹山公の功績を称える内容を講演される姿に、年は取ってもかようにありたいと思った。
童門氏とは30数年前にお目にかかる機会があり、その時指摘されたのがNHK放送局(中継所)のことで「上杉城二の丸という歴史的価値ある場所に、アンテナや鉄線は似つかわしくない」との指摘を受けた。
それ以来市に対して「NHKに、放送局の移転交渉をしてくれ」と要請したが、担当の企画調整部長はダメな理由をいけしゃあしゃあと述べるだけで話が進まないので、小生は安倍晋三総理側近の代議士秘書に移転話を相談した。
秘書の彼は米沢市出身なので「うちの先生の力を借りよう」と快諾してくれ、早速NHK本社の担当者と交渉した結果「立ち退く言質を得た」との報告があった。
そのことを我妻企画調整部長に話すと「あとは市の方でやります。民間が入るとうまくいくものも行かなくなるから手を引いてくれ」とのこと。「大丈夫か」と念を押すと「大丈夫」との返事。
しかし4年を経過した今、立ち退き話は消えてしまったようなので、その後の報告を求めると「交渉を進めていますから」と言うだけで、いくら「報告会の開催」を求めても逃げ回るだけである。
「遅れず、休まず、働かず」を金科玉条とする市職員が、NHKとの交渉など出来る訳がないと思っていたが思惑通りとなったようだ。
米澤藩は困窮する財政の為各方面から借金を重ねていたが、それでも資金は不足し、上杉鷹山公は返済期の迫った大阪商人に交渉に出向いた。交渉の内容は「返済期日に借入金は返せません。」「更に○○両を貸して下さい」と返済もしないで更なる借金を申し込んだという。
これには大阪商人烈火の如く怒ったが、公の真摯な態度と、具体的な返済計画、殿様自ら出向いたことを評価し、条件を聞き入れたという。正にトップセールスの鑑である。
中川市長にNHK移転の話で伺うと「出て行くことが決まっている。その話は聞かなくても良い」と話途中で席を立ってしまった。

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