市議会だよりを検考(9月定例会)

2018/11/06 (Tue)
市議会だよりを検考(9月定例会)市議会だより[Vol 152]裏表紙に、9月定例会に於いて陳情が不採択となった記事が掲載されているので、これを検考してみたい。
【陳情に至るまでの経過】
平成28年11月の地震で、大量の重油が鍛冶川に流れ出た事から、市民の佐久間氏を代表に市民20数名の署名をもって、中川市長に下記内容の要望書を提出した。
[要望書]
昨年11月22日早朝の福島県沖地震後、城北一丁目地内の鍛治川に重油の流出が確認され、県・市に対策を求めたところ、それなりの措置は施されましたが、未だに川面への流出が確認できる状況にあります。
市当局の見解は、流出は健康被害を及ぼす程のものでは無い事を理由に静観するとのことですが、汚染被害は河川だけに限らず地下への浸透も想定されます。
吾妻硫黄鉱山は廃坑後何十年経過した現在でも害を及ぼし、ユニオン電機がテトラクロロエチレンを地下へ廃棄したことから、地下水に害を及ぼすなどの例があるように、地下汚染は何年も市民生活に害を及ぼすことが懸念され、決して看過できるものではありません。
さて、今般の油流出は、元丸山染色の地下タンクに重油が残留していて、地震によるタンク破損が原因と考えられます。その場合には河川への流出よりも地下への浸透の方が深刻な被害を起こす可能性が大であり、地下水を利用している市民・企業への影響は計り知れないものが有ります。
よって、元丸山染色地下タンク脇の市道をボーリングを行い、地下汚染の程度が将来に影響を及ぼすものか否かの判断を求めたく、ここに住民の署名を添えて要望致します。
平成二九年八月吉日
この要望書に何のアクションも起こさない中川市長であったため、業を煮やした佐久間氏は、市議会宛に陳情を行った。
検討委員会では不採択となり驚いたが、しかし本会議では佐久間氏の主張が認められ、請願は採択となった。
すると当局は第三者の専門家を加えた[地下水技術検討会]を立ち上げ、請願内容を移管した。
この地下水技術検討会の進め方たるや「担当者の脳みそは何で出来ているか?」と疑いを持つほどの内容から、議会宛てに疑義を提示し、疑問点を明らかにするよう陳情を行ったものである。
【続く】

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