シュウ氏への返答

2018/08/30 (Thu)
シュウ氏への返答当ブログに意見を寄せてもらうのは大変喜ばしく感謝申し上げる。シュウ氏は市立病院の建設地について「鬼の会の対案はどこに建てるのか、是非お聞きしたいものだ。」とのことなので、小生の考えを述べてみたい。
市立病院の建替に関して、市民も議会も「建設地」に関心が向けられている現状を残念に思う。
そもそも「建設地」とは、その業務内容によって定まるものであるが、米沢市立病院の業務内容についての報道は未だ耳にしていない。耳にしているのは、
①「地域医療連携推進法人」を設立する。
② その法人に米沢市立病院と三友堂病院が参画し、米沢市立病院は急性期医療を、三友堂病院は回復期医療を担う。
と言うことだけである。
8/24の図が示す通り、「地域医療連携推進法人」という一般社団法人に、米沢市立病院と三友堂病院が個別に参画するのであるから、両病院は独立した法人として存続する。
現在の米沢市立病院は総合病院だが、救急・急性期医療のみに特化するのであろうか? 精神科医さえも確保出来ないのに救急・急性期医療の医師を確保出来るのであろうか? 現存する科はどうするのか? これまで年間10億円程の赤字経営の米沢市立病院だが、「地域医療連携推進法人」設立後、三友堂病院との財務関係をどうするのか? 米沢市立病院が抱える約100億円の累積赤字をどうするのか? 現在の市立病院の従業員の扱いはどうなるのか? 米沢市の官地に民間の三友堂病院を建てる計画のようだが、賃借とするなら「魚民」の如く必ずや将来に問題が発生する危険があるが、対策はどうなっているのか? 一般社団法人扱いの法人に国や県の助成金は期待出来るのか?
などなど、議論された話は耳にしていない。
敢えて「鬼の会の対案は?」と問われるのであれば、
① 県立病院の誘致(県立病院は山形市より南には無い)
② 本市にある国立病院を須賀川市のシステムに(須賀川の国立病院は「独立行政法人国立病院機構福島病院」として、内科・神経内科・小児科・外科・心臓血管外科・呼吸器外科・整形外科・産婦人科・脳神経外科・小児外科・発達小児クリニック・小児神経外来・小児心療内科・ペースメーカーを有する)
③ 日赤病院の誘致(日赤病院が無いのは、奈良・宮崎・山形の3県のみである)
場所を論議する前に「米沢市立病院」がどうあるべきかを論ずるのが肝要ではないか。
因みに、当初国が発表した「地域医療連携推進法人」のシステムに大きな関心を示して名乗りを上げた自治体の多くが撤退している。それは此の法人がメリットを生むに難しいからである。
酒田の日本海総合病院が中核となり、市内の9法人が参画し「日本海ヘルスケアネット」を立ち上げたが、それは日本海総合病院という強力な病院が核になった事と、それをまとめる優秀な人材の存在にあるが、そのどちらも持ち合わせていない米沢市の「地域医療連携推進法人」の行く末は・・・・

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この記事へのコメント

鬼の会さん、ご返答ありがとうございます。
確かに市立病院の赤字は酷いもので大問題で改善策が必要だと思います。しかし、この赤字は歴代の市長が黙認したようなもので、2〜3年で改善できるものでしょうか? 更に米沢市に県立病院や国立病院を建ててもらえば喜ばしい事ですが、県や国の力、政治が関わる問題であり絵に描いた餅になるのではないだろうか? 病に苦しんでる患者さんがいつ建つかわからない県立、国立病院を待っていたのでは、生きれるものも生きていられなくなると思います。 理想は大事ですが病院というものはそれだけ市民にとって重要なものだと思います。
Posted at 13:53:26 2018/09/02 by シュウ
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